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食後の甘い物欲の正体

Q:沢山食べたはずなのに、食後に甘い物を食べたくなってしまいます。

満腹なのに脳が満足していない理由としては、大きく分けると4つあります。

1)糖質(ブドウ糖)不足

食事制限等により脳の栄養素であるブドウ糖が不足している状態だと、甘い物欲がおさまりにくいことがあります。
心当たりがある方は、食前にあえてブドウ糖を単体で少量摂取することで食欲が落ち着く場合があります。

2)睡眠不足

睡眠不足は食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌が減少し、食欲を増進させるホルモン(グレリン)の分泌が亢進するため、食欲が増大すると言われています。

3)エモーショナルイーティング

ストレスホルモン「コルチゾール」の影響で起こる食欲(=ストレス食い)のことをエモーショナルイーティングと言います。ジャンク系の食べ物を欲するケースが多いです。

4)別腹状態

好きなものを見るだけで様々なホルモンの作用により、消化が少し促進されて胃に物理的にスペースが空く状態です。(下図詳細)

食後の別腹の正体

正しいダイエットにおいて理想的なのは、適正カロリーでお腹も脳も満足することです。諸々の理由により、脳とお腹の状態にミスマッチが起こる(=食欲バランスが乱れている)とお腹がいっぱいなのに何か物足りなく食べてしまいます。

食べることに対して「罪悪感」などがあると、この食欲バランス(自律神経や食欲ホルモン)が乱れやすくなります。
まずは、何が原因で甘い物を欲しているかを衝動的に食べる前に一度立ち止まって考えてみましょう。
脳とお腹の状態のミスマッチを無くすには食習慣だけではなく生活習慣も改善していく必要があるので最低1か月は必要です。

そして一貫して意識して欲しいことは「食べることを楽むこと」です。
「おいしい」「幸せ」と感じている時に分泌される「セロトニン」等のホルモンは食欲を安定してくれます。
そして、たとえ食べ過ぎても後悔しないようにしましょう。
ポイントは「気持ちの切り替え」と適度にガス抜きをするために、週に1度程度はオフ日を設定して「メリハリ」をつけることです。

ダイエットは期間限定かもしれませんが、食事はこの先一生続くことですので、まずは食事を楽しみながら無理なく健康になって欲しいです。

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