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静寂

日常の喧騒の中にいると、聞き取れない声があります。
耳を澄ましていないと聞こえない小さな声。
静けさの中で初めて奥深くから立ち上ってくる感情。

自分という人間の外側からやってくる大量の情報。
端末を通して、WEB上のニュース、SNSからは止まることなくずっと流れてくる情報。

一旦、外界からの情報に接すると、私たちの頭の中ではそれに対する反応が生まれてきます。それは考えであったり、無意識に生じる感情であったり。一旦生まれ出た感情や思考を止めようとするものの、ときすでに遅し。それら自体のエネルギーがなくなるまで生き続けてしまう。

自分の深層から水を汲み出そうとするとき、何か外からの情報をきっかけにして汲み出そうとします。しかし、外の情報は一切入ってこない状態をつくってみる。そして、自分の中から生まれ出てくるものを見てみる。

初めは外からの情報が常に確からしい感じがして、それに基づいて考えてみたり、自分の感情にパワーがあったりして、外側に対する自動的な反応が自分の内面でメインに流れているものだったりします。

一旦は外からの情報を遮断してみます。
いつも情報でいっぱいの頭、感情でいっぱいの心が幾分か余裕があるように感じるかもしれません。
いつもは情報や感情で満たされている、心の中心にある器が、空っぽのように感じるかもしれません。

この「何もない」状態をいかにつくり出せるか。
何もない真空のような空間は、これから入ってくる何かで満たされる可能性が詰まっています。
自分の心に「何もない空間」をつくり出し、そこに生まれてくる情報が何かを観察する。

自分から情報を取りに行くという方法は取らずに、そこに何かが生まれ出てくるのを待つ。「こうあるべき」、「こうしなければならない」という言葉は一旦考えない。自分自身のエゴが心にたくさんあると、微細な声が聞こえにくい。

静寂の中では、自分の内面で流れている思考や感情がより輪郭を伴ってわかることがあります。

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