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試合の結果に...

日本の優勝で幕を閉じたWBC。
野球の世界においてこれ以上ない結果です。
ところで準優勝ならどうだったのでしょうか?

スポーツの世界では顕著ですが、人の評価は勝つと負けるでは雲泥の差なんですよね。
優勝か準優勝では扱いが違っていたと思います。

大きな試合を見るたびに思うのですが、そもそもどのスポーツも勝ち負けよりも、その試合の過程で起った試合の流れとかドラマ的なことの方が面白くないですか?
今ここで良い例が思い出せないのですが、夏の高校野球、星稜対明徳義塾での松井への5連続フォアボールだったかで、勝った明徳義塾の応援をしてた人が楽しかったとは思えないんです。
確かに勝つことはトーナメントにおいて重要ではありますが、それ以上にピッチャーの子は、その後そのピッチングで勝負しなかったことへの痼りのようなものが残るような気がします。

何が言いたいのかというと、そのスポーツをやっている本人は、確かに勝ち負けの視点もありましょうが、素直にそのスポーツが好き、プレイすることが好きっていうのは絶対にあると思うんです。

何かやっていた人は思い出して欲しいんですが、たとえばサッカーをやっていた人なら、シュートよりドリブルが好きで、それだけで楽しいとか、野球ならバッティングよりキャッチボールが好きとか...

そのスポーツが上手くなって試合で勝ちたいのは当然の成り行きではあるでしょうが、まずはその人やチームが目一杯やっているかどうかは、ある程度そのスポーツを観ている人ならわかると思うんです。
それがそこまで上手くなくっても、一生懸命なのがわかったら多少下手くそでも見ていて飽きないし、何んだったら感動とかもあるんですよね。

上手くても80%とかでやっていたらつまらなかったなんてことありませんか?
まっ、ペナントレースとかだと戦略的にそういうこともあるでしょうが、この試合を負けたら終わりな場面では、そんなことはないと思います。

今回のWBCで手抜きなんてなかったので、こんな話をするのはお門違いなんですけど、スポーツの特にオリンピックとかでは、にわかの応援者が銀なり銅なりで残念がってるのを見たり聞いたりするたびに、それは違うのになぁ〜って思うんです。

なぜそう思うかを話せば大体の人は理解してくれますが、それでもしばらくすると忘れて、また残念がります。

それ以上説明するとウザがられるので言いませんが、スポーツの良いところを逃してるようで勿体無いです。

その時のその人の目一杯で戦える試合をすることへの喜びや、その試合を見れた喜びが金メダルなのだと思うのです。

賞とか記録なんてものは、オマケでついてくるだけだなんだよ。


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