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21歳という若さで、美人で、料理もできて、性格も良くて、完璧な女性が目の前に現れた

女の子の気持ちはいつだって、わからない。

前回のお話の続きです。ノンケの女子大学生で、ここ数日まで彼氏も居て、レズビアンの私に対して2回目の出会いで、手料理を振舞ってくれると、部屋に呼んでくれるのだから。

だけど、私は彼女がいる。だから、れいちゃんを、自分のものにしたいとか、関係を持ちたいとは正直思っていない。

れいちゃんだって、そんなつもりは一切なくて、ただ単純に、私が喜ぶ事をしたいと思ったのかも知れない。

私から『どうしてレズビアンの私を部屋に呼んでくれたの?』とか、『どういう目的があって部屋に呼んでくれたの?』なんて聞けない。本当に自分が気になる事を聞いて、現実を知りたくないからかも知れない。または、その質問をした事によって、れいちゃんの考えが急に変わるかもしれない。

人は傷つきたくないから、本当に知りたい事は、聞けないことも多い。

嘘も、時には大事で、自分が知りたい真相を聞く事も、自分を守る為に必要だと覚えていった。

だけど、単純に嬉しい。手料理に飢えている。れいちゃんは、黒髪ロング、痩せていて、身長160センチ。スレンダー美人だ。今思えば、武井咲さんに似ていた。

自宅に向かう前に、最寄り駅で食材を購入。大学生の一人暮らしの部屋に行く。緊張はするものだ・・・

部屋に入ると、家具も洗練されたもので、無駄なものがなく、きれいに整頓されていた。一つ一つの小物に、センスや、こだわりを感じた。

私もできる事は手伝うと言って台所に一緒に立つ。

こんな風に一緒にごはん作るのも楽しいなと思った。今までにない経験だった。こんな生活もありだなと勝手に想像した。

料理も手際よく、芸術的なお皿の上に、綺麗な盛り付けで、夕飯を作ってくれた。しかも美味しい。料理も得意だと言っていたが、お店以上の見た目の美しさと美味しさ。こだわりを感じて感動した。

そして終電が気になる時間になってきた時に

れいちゃんが『泊まっていったら?』

女子大だから、友達女子と一緒に過ごすことも多いから、友達が泊まりに来たりすることもあるのかな?と思った。

その発言に耳を疑ったが、そう言われたら私も『泊まっても平気なの?』と聞いたら『もちろん』と言うので、泊まる事にした。

一瞬自宅にいる彼女の事がよぎった。

れいちゃんの事が、今の時点で、好きかどうかはわからないけれど、私が忘れていた、ドキドキする感覚を思い出させてくれている。

そもそも・・・

こんな美人で可愛い人に誘われたら、みんな『イエス』に決まっている。

ーーーどういうつもりで『泊まっていけば』と言ったのだろう。

頭の中で、そればかり考えていた。お風呂に入り、ベットも一つしかないので、一緒に寝ることになった。

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