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レズビアンの出会い/『エロス』という新宿二丁目のクラブイベントへ行く②

月一のクラブへ、今夜も行く。通勤しているかのように・・・

いつものように、タチ友達と待ち合わせをし現地へ向かう。時間は夜の23時。いつもなら人が多い時間帯なのに、今夜は人が少なかった。

店内がスカスカの日は、違うお店で時間をつぶす。そして深夜1時頃クラブ会場に戻ってきた。人も沢山増えていた。

人が溢れている、その中で見つけてしまった・・・!

クラブに行くと、かわいい女子は沢山いるが、凄くタイプの人がいると、目に入ってくる。私はある女性から目が離せなかった。

お酒を片手に、1人フロアのはじっこの方に、ノンケっぽい美人。朝のお天気お姉さんのような、9頭身。クラシックバレエをしてそうな、25歳位の知的美人が・・・!

髪の毛を後ろにゆるくまとめ、結婚式の二次会にきてくるような、カジュアルだけど、綺麗めな感じ。そして加藤綾子さんに似ていた。

そのまま、吸い込まれるように私は、その彼女に近寄っていく。

どんどん近づいていくと、距離が近くなった所で目が合った。私が持っていたスミノフの瓶を、彼女の飲んでいたコップに向かって『かんぱ~い!』とアクションを起こしてみた。

彼女もそのノリに付き合ってくれた。しかも笑顔でこちらを見てくれる。そこですぐさま話しかける。

『一人で来たの?』

彼女『そうなんです!1人で、終電できました!今来たばかりで、しかも初めてなんです二丁目来たの!』

『初めての二丁目で、さらにクラブに1人で?凄い行動力がありますね!』

彼女『ずっと来たいと思ってて、家も近くなので、今日かなと思って急に来てみました。女の子が多くてびっくりしました!』

『お名前はなんて言うの?』

彼女『さえです!』

『ちなみに・・直球で聞くけれど、恋愛対象はどちらなのですか?』

彼女『バイだと思うけど、男性としか付き合ったことなくて、女の子も好きかもしれないって思っていて、確かめたくて、思い切って来てみました!』

目がキラキラしていて、私を見つめくる。この美女に一目で恋をしてしまった。こんなに見つめてくるって事は、私の事は嫌ではないと思いたい。

さえちゃんを見たら誰でも恋する。この見た目。美人すぎて、周りは声をかけなかったのか・・・?

彼女は終電で来たと言っていた。たった今来たのだろうか。みんな気付いていないのか?私が一番に声をかけてしまったのだろうか。頭の中で1人会議が始まる。

この出会い逃したくない!

私は、奇跡は何度も起きると思っている。

『奇跡とは』

タイプだ!美人でかわいい!と思った人が自分の事を気にいって好きになってくれること。そして、いつも早々と二つの事を考える。

・ずっと好きでいてくれるのか?
・男に行かないって信じていいのか?

人生に絶対なんて言葉はない。人の気持ちなんて、いつどうなるか誰もわからないが、不安な気持ちがつきまとう。

クラブの出会いは、遊びたい人が多い。真面目な出会いで来る人はそもそも少ない。

友達は、『遊ぶ人』『付き合う人』は別物と言う。私には『遊ぶ人』という選択肢はない。『付き合う人』だけを探していた。矛盾はしているが、夜のクラブに来る女性は華やかで美しい人が多い。

軽い出会いを求めている人、重たい出会いを求めている人。
色んな価値観がうずまく二丁目の夜だった。





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