同じような恋愛を繰り返している。それは『自分が変わらない』から繰り返すのか。
ともみと付き合っている時に、まきちゃんとの関係は終わった。
ともみと付き合っていた当初、私はうかれていた。毎日の仕事も、次に会えると思えば頑張れた。
一方、同棲しているまきちゃんとの時間は、心地よいものではなかった。
自分勝手な人間なんだろう。自分を責める日もあった。
きちんと答えを出さない限り、いつも同じ事で悩み、お互いの時間を無駄にしてしまう事なのだから。まきちゃんとの関係を終わらす事が必要だ。
まきちゃんの事は嫌いではない。6年同棲してきた。
出会った頃は、あんなにも好きだった。一生一緒にいるとさえ思っていたのに、今はくすんで見えている。
今はともみが好きだ。また、数年経ったら気持ちが薄れてしまうのだろうか。答えの出ない自問自答を繰り返し、不安を抱えていた。
まきちゃんに、別れを切り出したのは、ともみとの交際が始まってすぐに伝えた。
『同棲を解消したい』『自立して欲しい』
まきちゃんは、『家を出るにはお金が必要で、作るまで一年待って欲しい』と言った。
私は長いと感じたが了解した。その日から、バイトを二つ掛け持ちをして、やっと仕事を始めた。
ーーーーそれから6カ月後のある日
家に帰ると置手紙があった。
まきちゃんからの最後の手紙だった『今までありがとう』そんな文章だった。
ーーー泣が出た。
別れを伝えたあの日、まきちゃんが私に言った言葉を思い出す。
『あなたは1人でも生きていけるね』
『私の6年返してよ。。』
私は、まきちゃんの生活習慣を見直して欲しかった。これが性格の不一致というのか。
許せる部分、許せない部分。
人は完璧な人間でもないのだから。
愛があればなんでも許せたのか。
まきちゃんと出会って、好きになって、嫌いになって。
ともみと出会って、好きになって、嫌いになって。
まきちゃんも、ともみも、私から去って言った。
好きになって、付き合って、別れて。。。同じ事繰り返してばかり。
スッキリとした気持ちと、心にぽっかり穴が開いたような虚しい感覚になった。
毎日帰れば、電気がついていた家。人がいるという安心感。手放してしまった後悔。
人は寂しいから誰かと付き合う。だけど、あまりにも自分の生活に支障があるようなら必要がないものだったりする。
私の人生の支えになってくれるような人が欲しい。
レズビアンだから、出会いが少ないと嘆いても仕方ない。まったく行かなくなっていたあの街へ。
新宿二丁目に行くようになっていた。
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