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あの人を動物にたとえるとすると…京都滞在日記

京都に滞在した先週、久々に友人と会った。Yさんとする。Yさんとはたまたま2日間、一緒に過ごした。2日目に会った日、入った喫茶店でなんとなく、私は動物に例えるなら、何になるかという話になった。
私は動物占い(もう死語かな?)で言うと、オオカミらしい。

Yさんは、ふと思いついたかのように、ミーアキャットと言った。

ちなみにミーアキャットというのは、検索するとこんな感じのが出てくる。
なんか素直に喜んでいいか、わからなかったが、Yさんはミーアキャットに似ていることを間違いなく褒めているかのように喜んで言う。
私からすると、もう10年以上前に別の友達からウーパールーパーに似ていると言われたこととそんなに変わらないなとも思った。

どちらもかわいいと言えば、かわいいが、似ていると言われると、あれ、どんなだっけなとすぐに思い浮かばないので、素直に喜べない。
ウーパールーパーに至っては、若干シュールですらある。

ちなみにミーアキャットに似ている理由としては、1人でいてもいいし、誰かといてもいい感じが合うという。自然の中にいるのが好きなところもなんとなく合っているのだとか。
ありがたく受け取っておこう。

他の人で言えば、犬だとか言っていた。犬は割と幅広くて、柴犬に似ている場合もあれば、チワワに似ている場合もあるし、割と身近な存在なので、言われると素直に喜べると思う。

ちなみにYさんは、どちらかと言えば、猫かなと思った。
でも、ピッタリ猫!という感じもしないので、私は特に言わなかったし、あまり人を動物にあてはめなくてもいいかなとも思った。

そしてなんとなく1週間経った今、私はYさんはショートケーキのようだなと閃いた。
おいしくて、かわいくて、見た目にかわいい存在。しかし、消化に時間がかかる。
あれってどんなことを言っていたのかなとか、ああ言ってたのはどことなく批判ぽく聞こえるが、彼女の性格上、それも魅力的な気がする。でもそれを正当に評価し、受け止めるのに時間がかかる。
彼女との付き合いが長くなっていけば、消化時間も短くなるだろう。
しかし、何日か経って、あるいは次の日になって、そのときはなんとなく聞いていたことが、どことなく気になってくることがある。時にはネガティヴにも感じてしまう、その批判の先にはもっとよくしたい、という強い向上心がある。だから、彼女は人一倍技能の向上が早いし、できる人なのだなと思う。しかし、一緒に付き合う人は彼女の言葉を正しく受け止めて、評価しないと、批判として受け取ってしまうと、あまりお互いの関係は良くならないだろうとも思う。

彼女とは去年の11月に初めて話した。そのとき、なんと魅力的で才能ある、そして努力の人なんだろう…私より2年歳下にもかかわらず、すごく密度の高い年月を過ごしてきたのだろうなと思った。
出てくる言葉はどこかきつく感じることもあるけど、その奥には優しさや強い向上心があるのだなと感じた。こういうことを周りがちゃんと理解していないと、彼女の扱い方を間違えるだろうとも思った。

なんとなくまた話せたらいいなとは思っていたけど、今回の京都滞在で実現した。しかも2日連続で。
彼女からLINEがきて、なんとなく1人でゆっくり過ごそうかと思っていた京都滞在が少し明るくなった。当初から京都でダラダラとするのはある程度計画済みではあったが、ほどほどに身体を動かしたくはある。
お互いに生理3日目で、ちょうどいい感じになった。ダラダラするにはもったいなく、でも思い切り何かをやるにはちょっと足りない。そういうときに友人と会ってお茶するくらいは、ちょうどいい緊張と運動になる。

私は行きたかった五条のカフェを指定したが、なんとなく彼女は雰囲気が違うかなとも思った。

私は店主が次の展望を見据えながらこの地でしばらく頑張るということを聞けたので、それだけでよかったなと思った。でもそもそも私が勝手に心配するなんて、お門違いだし、まず自分の心配をしろという感じだなとも思った。まぁでもまた時々、行こう。

彼女からある程度話を聞いたら、お店を後にして歩くことにした。
お互い京都の路地や古い建物が好きである。
彼女はあのタイルが好き、とか、あ、猫がいるよ!とか喜んでしゃべっていた。

雨の予報ではあったが、それなりに晴れていた。出掛けようとお互い決めたのも、これから晴れの日が無くなってくるから貴重だし、ということもあった。

お互いの雰囲気がたぶんもっと合うお店に向かうことにした。
場所は四条駅の東側にある、オカフェという喫茶店。

彼女に会う前、朝の時間にふと、京都の地図を見ていて、なんとなくここの喫茶店行ってみたいなと思っていた。なぜか以前からGoogleマップで見つけたときから気になっていたお店である。
彼女も気になっていたと言い、まだ行ったことはないと言うので、行くことにした。

お店に着いて何を頼もうかと、固めのプリンも気になったが、結局2人とも、お店のオススメなのか、メニュー冊子とは別にラミネートの一枚入りであったどら焼きのアイス入りと本日のコーヒーの浅煎りブレンドを頼むことにした。

とてもおいしかったのは言うまでもない。
そして、朝にこのカフェを思い浮かべていたという偶然、彼女も行きたかったという偶然とが重なって、ここに来れたことが何とも幸福なことだった。 

浅煎りのコーヒーは本当においしかった。独特な味わいも楽しめたし、普通においしい、この2つが組み合わさっていて、最後まで味わいたいという感じ。個性と飲みやすさがほどよかった。

いろいろと話して、気づくと次から次へとカウンターに来ていた常連客はもういなくなっていて、私たちが来る前からいた女の子1人だけになって彼女もいなくなっていた。
お店を出て、しばらくぷらぷら歩いた。そして鴨川に行こうということになった。私はいつもだいたい鴨川に行きたい。

鴨川に着いて座った場所で見た景色は最高だった。

そんな感じで私たちは、幸せな1日を過ごすことができた。友達と過ごす楽しさ、ほどよい緊張が鴨川まで連れてきてくれた。

彼女は京阪に乗って、私はバスで西陣まで帰った。

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