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インターハイ予選

2日間の長い戦い、インターハイ予選が終わりました。高3は全員県大会出場が決まりました。本当によかった。
頑張りが報われたこと然り、もう少し、一緒に部活をできること然り。
心から、おめでとうとありがとうを。

この大会も、たくさんの感動と出会いました。
忘れないように書き留めておきます。

⚪︎悔しさをバネに

ある生徒。
1日目に出場した種目で、タイムギリギリで、県出場が叶いませんでした。陸上は、コンマ数秒の世界です。その小さな差が、大きな差になってしまいます。
顧問3年目、わかってはいるものの、毎回唇が切れるほど、噛み締めてしまう悔しさ。
だけど、彼は、すごく、すごく悔しがりながらも、明日の種目で県に行きます、と言いました。

2日目、本当は予定があって観に行けない予定でしたが、無理を言って会議を中座し、競技場へ向かいました。
ギリギリ間に合って、彼のレース。
声が死ぬほど叫んで応援しました。
もう顧問とか忘れちゃうくらい、叫びました。
着順では、県出場は決まらず。
他のレースが終わるまで、結果が分からず不安な時間を過ごしました。

結果、県出場が決まりました。
これまで、いかにコンディションが悪くても、頑張っていた彼の姿を見ていたし
あまり感情を表に出さない彼が、昨日悔しがっている姿を見ていたし

本当に、本当に嬉しかった。
終わったあと、応援ありがとうございます、と、県大会出場の喜びを纏った彼に言われた時、陸上部の顧問になれてよかったと、心から思いました。

行けるところまで、行ってほしいです。
サポート、できる限り頑張りたいです。

⚪︎自分の学校、だけじゃない

あるレースに、うちの部の生徒が出場しました。レース後、サポートに行っていた生徒が走って部のテントまで戻って、バタバタとゴール付近まで戻っていくのです。

うちの部の生徒に何かあったのかもしれない、足が攣ったのか、熱中症か…
私も走って後を追いかけました。

ゴール付近には、部の生徒もいましたが、具合が悪そうだったのは別の学校の生徒でした。

聞くと、うちの部の生徒がその様子を見て、残りの氷と氷嚢を、倒れている子とその仲間に渡したそうなのです。
また別の、倒れている子と同じレースに出ていた生徒は、自分の持っていた小型扇風機を貸してあげていました。彼女もレース直後で使いたいだろうに、です。

その学校の顧問が来るまで時間がかかりそうだったので、状況を聞いて、対処療法ですが熱中症と疲労と判断し、私も対応しました。
生徒のナイス判断で、すぐに体を冷やすことができたので、少しずつですが快方に向かったのだと思います。

さらに、
冷たいアクエリアスと、冷えピタがテントにあることを思いつき、あげていいですか?と私に断って全力疾走で取りに行く健気さに、この部の顧問でいられるなんて、なんて幸せなんだ…と思いました。

普通、自分のことだけで精一杯なはずです。
ましてや他校。倒れ込んだ子と友達だった、という訳でもないそうです。
レース直後にも関わらず、自分たちにできることを見つけて、惜しみなく手を差し伸べる生徒の姿に感動しました。

倒れ込んだ子の仲間は、後から「ありがとうございました」とテントまで言いに来てくれました。それも、凄く立派だなと思いました。

自分のことを大切にしてほしいという思いはもちろん、周りを思いやる生徒の姿、状況を判断し、その場でベストの行動をとろうとする生徒。

本当に素晴らしいものを見せてもらいました。
倒れ込んだ生徒はかなり疲労が溜まっていたと言います。大事に至らなければいいのですが…

⚪︎先輩たち、見参

多くの先輩方が、応援に駆けつけてくれました。東西の大学・就職先から、集合してくれました。

私立中高一貫のいいところは、こうやって何世代もの先輩方が集まってくださるところだと思います。
先輩方の応援は、何にも変え難いほど力になることを、私も身をもって知っています。
この部がずっと、ずっと続いていくことを祈るとともに、自分の身の振り方を悩みます。。。

素敵な生徒たちの頑張る姿に、
私もまた明日から頑張ろうと思うのでしたっ

来週のインハイ県大会も楽しみです!

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