読書遍歴~本を読むのが好きです。

子供が字を読めるようになりました。

娘が年中だった去年、保育園のお友達からお手紙をもらってきて、私は内心大変焦りました。
うちはまだ読めさえしないのに、もう書いてるなんて!
お風呂にあいうえお表を貼ったり、ひらがな練習ノートを買い与えたり試行錯誤(いずれも百均。すばらしい。)。それでもなかなかガッツリとは興味を示さないなーとヤキモキしていたら、5歳半も近い今年の春、急激に、ひらがな・カタカナほぼ一気に自慢げに読み始めました。そういえばこの子は完璧主義だったわ。練習しているところや失敗を見せたくないタイプ。きっと今後苦労するだろう。スピード重視で、6割できたらいったん提出しちゃう私とはエライ違いです。
まあとにかく字を読めるようになった娘。嬉しいようで、保育園の行き返りも、目に入った文字を読む読む。大人にとって気まずいものでもとにかく読む。「『コスプレ』ってなに?」とか聞かないで。答えるけど。
でも私は嬉しい。

私は本の虫だった。

古い記憶では幼稚園のとき、保育園から毎月1冊もらえる本を楽しみにしていた。確か「あり」とか「かえる」とか、1種の動物をクローズアップしたような本だったと思う。
覚えているのは、家にあった図鑑。最近の図鑑は、動物!とか花!とかカテゴリーごとに1冊なんですね。かさばるし高いから集めるのも大変ね。なので、自分が昔持っていたような、1冊に全部おさまっているものが欲しくて探しました。けれど見つからなかったので、同じものを買いました。「ふしぎ!なぜ?大図鑑」いきもの編。
これ良いですよ。昆虫・動物・魚・鳥・植物 みんな載っている。宇宙と恐竜は載ってないけど。これ1冊で私の動植物に関するトリビアはほぼ網羅しているといってもいい。あとテラフォーマーズに出てくる虫も大体載ってる。これを手に入れてからは、保育園の帰り道に見たものを図鑑で確認したりしてね、ちゃんと教育してるっぽいでしょう。ムクドリいっぱいいてキモいね!とか言ってね。
次の記憶は地域の図書館。習い事の帰り道、図書館に寄って、本を読んだり借りて帰るのが楽しみだった。小学校時代に読んだのは、身体のしくみ、天気、星座や神話や占い、物語(低学年ではこまったさんシリーズやかいけつゾロリ、高学年ではティーンズハート的少女小説とか)
思い返すと、歴史とか社会のコーナーには行った覚えがない。興味がある棚しか見てない。このとき歴史マンガとか読んでおけば、社会嫌いにはならなかったかもしれない。
マンガにふれたのもこのころ。習い事の待合室に、大量のマンガがあって、待ちながら読んでいた。赤石路代さんのマンガがたくさんあった。
それから、少女漫画といえば!の、りぼんとの出会いは小学校中学年のときに友人の家で。「天使なんかじゃない」を読みふけり、続きが気になって月刊誌を友達と交代で買って回し読んでいた。
そういえば、父も読書好き。面白い本があると貸してくれた。宗田理の「ぼくら」シリーズは最初は借りて、しだいに最新刊を自分で買って読んだ。言わずと知れた「ハリーポッター」シリーズは父の勧めで読み始めてハマった。
中学以降は学校の図書館も地域の図書館も活用し、学校帰りには古本屋に寄り、とにかく小説やマンガを読み買いまくった。よしもとばなな、江國香織、新井素子、乙一。矢沢あい、谷川史子、おかざき真理。ついつい同じ作家のものばかり読んでしまう。

学力の基礎は国語力だと思う。

まず文章が正しく読めないと、問題を解くことすらできない。
文章を読みまくってきた私は、文章を読むのがはやい。
自慢じゃないけど、模試や試験で時間切れになったことがない。大体時間が余る。
そして書くのもはやい、らしい。
考えて→まとめて→書く、この一連の作業が早いのは、たくさんの「きれいな文章の型」が頭の中に溜まっているせいだろうと思う。
(薬局では薬歴といって、患者さんからの訴えや指導内容を記録しておくカルテのようなものがあるのだが、それを書くのが早いとよく言われていた)
学力が高くないとイケナイとはいわないが、選択肢が増えることは確実だろう。文章に慣れることは一朝一夕にはいかないため、あとからイヤイヤ努力して読むよりは、幼いころから好きで読んでいる人が、絶対に強い。

子供に読書の習慣を。

テレビや動画コンテンツも良いけれど、自分のペースで文字を追えて、好きな時に飛ばしたり戻ったりできる、紙媒体の本がやはり好きです。
今は絵本か「おしりたんてい」の娘、いつか同じ本を読んで感想を言い合ったりするのかなぁと楽しみにしています。
教えることが得意ではない私と、教わったり未完成を嫌う娘。
こちらから何か言うよりも、読書する親の姿を見せて、手の届くところに様々なジャンルの本を置いておけば、いずれ自然と手に取るだろうと目論んでいます。
ただし息子の手が届かない場所に。(2歳児、とりあえずカバーを外す)

自分にも読書の習慣を。

理系人間の私。
小説は別として(それでも推理モノとかSFは多かった)、読んできた本はどうしても理系が多く、社会人になってからは実用書も読んだけれど、社会科分野が圧倒的に抜けている。というか興味がないので手に取らない。
社会人としてこれでよいのだろうか。
(今はコロナで行けないけれど、)旅先で史跡等を見た時、その土地の歴史を知っていれば面白いんだろうなぁと思ったことは何度もある。けれど優先順位は低かったので放置していた。
それに、いずれ子供に聞かれる日がくるかもしれない焦りもでてきた。
なので有休消化中は、社会科方面の一般常識を身に着けることをひとつの裏テーマにしようと思います。
さっそく、おかざき真理さんの「阿吽」を読んでいたら、「おかーさんはマンガばっかり読んで~!」と娘に言われたけど、気にしない。最澄と空海の勉強中なのよ。
興味をもつこと、それが学びの一番の入り口であり道なのだと思うから。

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