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港町の美術館、夏の彫刻

夏は涼しい美術館へ行くのが好きです。
子供も小さいし、流行病もあるしと諦めていたのですが、たまたま小さな美術館を見つけ家族3人で行ってみました。

ナビで行くと美術館を建てた方のお屋敷にまず着いてしまい、しばし広い芝生のお庭にみとれてしまう。そのあと細くて迷路のような住宅街を迷いながら進むと、ついに着きました。小さな看板を途中で見逃していたようです。

壁面は錆びた銅板でできた建物で、見た目も形も不思議。重いドアを開けると中はひんやり。美術好きそうなメガネをかけたかわいいお姉さんが受付をしていました。

壁と床はこんどは真っ白で、各階に幾つかの彫刻作品がありました。子どもも嬉しそうに探検を始めました。吹き抜けなので足を踏み外すと下の階まで子どもは落ちていきそうな構造。

お客さんは誰もいなくて冷房の音もなく静か。窓からの光が美しく彫刻を見るのにとてもよい建物になっているのだなあ、と素人ながら思いました。
柔らかな光に包まれてグランドピアノも置いてあり、ここで演奏会でもしたのだろうか、と想像してみました。

久々に彫刻作品を見て、生命、人生を肯定しているようなエネルギーをもらい何だか元気になりました。
子どもは建物が楽しかったのかと思いきや、何が良かったかと聞くと、「ヘルメット」と言い、作品も見ていたようでびっくりしました。
外から港町の風景を眺め、高台の美術館を後にしました。

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