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2022年12月国内テック系IPO予定11社を比較検討

毎年12月はIPOが最も多い月であり、承認発表がある11月は本マガジンでもIPO承認速報を多く出す月です。(本記事はウメキワークス・新高値投資マガジン両方に格納)

2022年は1年を通して米国の利上げ環境の影響を大きく受け、グロースハイテク株は暴落し、IPOの延期や見送りも増加するなど、IPO市況は厳しめに推移しました。しかし12月に入って、利上げ幅の減速観測も出るなど、反転の兆しも出ており、それを追い風にしてか12月IPOは増加予定。

毎年12月には、未来から振り返るとその後大きく時価総額を伸ばす銘柄のIPOがあります。下記は12月IPOで一時的にでも大きく株価を伸ばした企業。今も好調な企業もあれば、株価が死んだ企業も含む。

2019:フリー、メドレー、AI Inside、バイセル
2020:プレイド、ウェルスナビ
2021:ネットプロ(公募がほぼ最高値)

調査したもののの、実は2018年以前は12月IPO銘柄はさほど芳しい銘柄がありませんでした。2015年まで遡ってラクス、2014年の弁護士ドットコム、アドベンチャーなど。

IPO銘柄は公募がMAXで公募割れで死んでいくものもありますが、時を経てテンバガーとなるものもあり、そのダイナミズムが面白い。公募で得た資金をもとに、さらに大きく成長できる企業もあれば、結果的にではあれども株価だけ見ると上場ゴールで終わる企業もある。

IPOから数日〜数週間の短期や、ロックアップ期間切れが増える90日や180日といった中期、事業成長を見越してそれより長期で捉えるか。時間軸でも投資戦略は大きく変わります。

2022年は利上げでグロース株の暴落があったことで、マクロ環境的にはあまりこれ以上の下げはない気もします。2023年は利上げ維持から利下げに転じるとも見られており、そうなればグロース株には追い風。

本記事では2022年11月にマガジンで出した記事をもとに、2022年12月IPO銘柄に対してどの銘柄をどういう投資戦略で考えると良いかを分析し、私見を述べていきます。

11月時点でマガジン購読していただいている方は各社IPO分析記事を読めますが、11月にマガジン購読していない方は単品課金でしか読めない仕様となっていますので、興味がある企業があれば単品課金でご覧ください。下記がマガジン格納の「ハッシュタグ」でIPOとつけた記事の一覧です。

PV的にも課金的にも一番興味を持たれているのは、noteのIPO分析です。

また、2022年の11月までのIPO傾向についても11月に単品分析記事を出しています。こちらの分析結果を、本稿では踏襲していくので、参考までに。

2022年IPOセカンダリーの傾向

上記記事のサマリーですが、この傾向は12月IPOでも続くと読みます。

公募初値が公募割れにならず、初値以降も株価を伸ばした企業に共通している点は下記。

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