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今までSaaSやらメディアやらやってきましたが、「FinTech」という括りでは2018年に1度執筆済み。3年ぶりですね。

当時記載の企業は下記。Origami以外は存続していますね。ですが、3年ぶりの今回はかなり顔ぶれも一新。

ヘイ（決済）
Origami（決済）→メルカリがM&A
ペイミー（給与即日支払い）
TORANOTEC（お釣りで投資）
ロボット投信（ロボアド）→ミンカブがM&A
MFS / モゲチェック（住宅ローン借換え）
Popshoot（ETHウォレット）
クラウドポート（ソーシャルレンディング）
クラウドクレジット（ソーシャルレンディング）

日本ではマネフォ（2017年）、フリー（2019年）、ウェルスナビ（2020年）とIPOが増えてきていますが、まだセクターとして成り立つとは言えない。一方で米国のFinTechはセクターとして成り立つレベルです。表記年度はIPOの年。

1993年：INTU
2005年：PYPL
2015年：SQ
2020年：LMND、UPST
2021年：AFRM、COIN、MQ、HODD
新興国：MELI（2007）、STNE（2018）、DLO（2021）

ちなみにジャンルは「会計」「決済」「融資」「証券」「BNPL」「保険」です。

グローバルの流れは数年遅れで日本にも来ますので、日本にもFinTechのIPOが増えてもおかしくはありません。ジャンルの順序としては、米国も日本もまず会計が先。会計の次は、日本は「運用」のウェルスナビ。米国ではロボアドのIPOは多分ない。米国のFinTechでは次は決済のStripeの巨大IPOが待ち構えている。

本記事ではざっくりと国内FinTechスタートアップの変遷と盛り上がりを見せる領域の資本政策を振り返ります。

上場セクターとM&Aが多いセクター

まずはどんな企業が上場しているのか。

決済：GMOPG（2005）
会計：マネフォ（2017）、フリー（2019）
ロボアド：ウェルスナビ（2020）
情報：ミンカブ（2018）
BNPL：ネットプロテクションズ（2021）
色々DX：Finatext（2021）

SBI、マネックスのような老舗は省きました。まだまだ少ないのが現状ですが、GMOPGが老舗でいて、2017年頃からIPOが増えてきた感じ。

続いてはM&Aが多い分野

☆ロボアド
お金のデザイン（SMBC日興・2021）
Folio（SBI・2021）
One Tap Buy（PayPay・2020）
ロボット投信（ミンカブ・2020）

☆BNPL
Paidy（Paypal・2021）

ロボアドは結局ウェルスナビ以外全てM&Aで終わりました。ウェルスナビもSBIがFolioを買収し、売出でSBIに持株比率を減らされ、蜜月関係が終焉に向かいつつあるように思えます。

そしてBNPLで2021年にエポックメイキングなM&AがPaypalによるPaidyを3,000億で買収のディール。謄本が複雑すぎて細かい資本政策の策定を諦めましたがw ざっくりこんな感じでした

2020年8月：シリーズC・150億調達/ポスト521億
2021年4月：シリーズD・130億調達/ポスト1,082億
2021年8月：M&A/3,000億

Paidyのバリュエーションは1年で6倍近く高騰したことになります。

下記の資本政策詳細は有料で。私のバリュエーションの試算はSO分は除いてカウントしています。社名の（）内は最新ラウンドで、時系列推移の詳細は謄本から作成。

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