シン・ゴジラ 最後はオタクが日本を救う
シン・ゴジラを観て街にでると、
あそこにゴジラがいたらどうしょ…!
という気持ちになりました。
私は確実に逃げ遅れて死ぬモブその1。
死ぬならゴジラに直接ヤられたい。
しっぽで振り払われるorビームで瞬間焼却希望です。
**以下ネタバレ感想です***
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まず、私は全くゴジラの知識がありません。
昔のもハリウッドのも観ていません。
正真正銘まっさらさら。
その私が冒頭出てきたモンスターを観て、一言。
「なんやこれ、うちの知ってるゴジラやない…」
まっさらでもゴジラの形くらい知っています。
当然あのポスターの形で出てくると想像していた頭は、このモンスターをゴジラが倒してくれるんか?とゴジラが実はいいやつ的な展開を一瞬考えてしまいました。びっくりの感の悪さです(笑)
しかしまさかポケモンよろしく、ゴジラまで進化するとは……!!!
これだけでなんか観てよかったと思いました。
そしてゴジラ対策本部に集められた人たちは、各専門分野の奇人・変人の世間からつまはじきにされがちなオタクたち。
それを熱い気持ちでまとめ指揮する司令官、長谷川博己演じる矢口さん。
矢口さんの、人間を、人類の知恵を信じているところにぐっときた。仲間を叱咤激励する演説の場面は、命をかけて戦ってもいいと思わせてくれます。
人は信頼されると力が湧くんだな。かっこいいよ。
しかし、私の泣き所はそこではありませんでした。
というかゴジラで泣くと思ってなかった。
それは最終形態になったゴジラが、東京を破壊していく場面。
マンションで逃げる準備をいている家族が、マンションごと薙ぎ払われる。
タイタニックの沈没シーンのような、斜めになって家具ごと流されていく日常。
震災など多くの天災を経験している日本人ならわかる、自然の猛威になすすべもないあの絶望感。それを感じて泣いてしまいました。
自分でもちょっとびっくり。
でもゴジラは天災に近いけど、生物である。
生物なら倒せる!
という希望がこの感情を救ってくれるんですね~!
最初の会議でこの言葉を聞いたときは、人類のおごりのように感じて
いい意味にとらえられなかったのに、最後はそこに救われるなんてね。
いや~面白いな。
ゴジラを倒す方法がすごいアナログなのもよかったです。
直接口にお薬注入するとか(笑)
無人列車爆弾なんて最高でした。
他にも社会風刺的なとことか、BGMがエヴァとか、
エンドロールで初めて気づく、古田新太はどこに出てたの?とか
何度でも楽しめそうな映画でした。
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