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加藤直次郎の命日

今日4月1日は私の親友でもあり同志でもあった加藤直次郎の命日である。
私は彼を悼み書いた文章を此処に再掲載する。、、15年経た.....
彼はフラメンコの天才的カンテであった。
日本中を公演してこれはと思う人物を探しては私に紹介していた。
しかし、時を経るにつけてそのような人物はいないことが分かった。
彼は激情的タイプであり、志半ばにして斃れた………
……断腸の想いであった、、

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「金色の桜花舞ふ道にて」(2008年4月5日記)

告別式終了後、嘆き悼む多くの弔問者を背後に直次郎を乗せた
霊柩車に先導され焼場に向かう。
道半ばにて桜並木通過。
花びらの絨毯が地上から舞い上がる。
桜花が風に散る。

  陽光を浴び舞ふ金色の桜花ひとひらひとひら
  その光景や浄土空間より降りそそぐが如し

さて焼かれたる真白き骨骨等。
その中に見事なる座禅する姿形の喉仏。
骨在りし者吐き出したる最後の言葉
  俺にはやる事が山ほどある、残っている。今死ぬわけにはいかぬ。

       彼の声が空間に染み入り響く。
      寺に帰宅途中の桜並木様相異変せる。

  緋色に舞ふ桜花ありぬ 

  ほのくらきよよにちりまひただよひもゆるよとあによよに

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