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わたしの脳内で感じる風景

特別展「黒田泰蔵」にて

「円筒について」というタイトルで
展示されていた言葉です。

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仮定としてですが、

もし私の脳の思考が肉体から全く独立した純粋に思考と言う存在でありえるならば、

私の円筒の理想は、
「みるものでもなく、見せるものでもなく、持つものでもなく、
まして持ってもらうものでもないのです。」

本当は、「見えるものでもなく、作るものでもないのです。」

しかし、その様な思考だけの存在では無い私には、
その様な事は私の脳内で感じる風景とでも言うしかない事なのです。

実は、この事は、言語での思考でも無く映像の様に見えている事でも無いのです。

「私の脳内で感じる風景」とでも言い表すしかない事なのです。

そして、その様な思考だけの存在では無い私には、
そのような事は、
私の脳内の風景として感じて、眺め、
多分、五十年程もその風景を広げたり、又、狭めたりしてきましたが、
引力が増したように、近年は、風景に変化が無くなっておりました。

その事とは別に、やはり五十年近くも前に、
いつか、美しい円筒が作れればそれで良いと思いつつ、
作れずに長い時間を過ごしていました。

この事はこの仕事に携わり始め轆轤と言う道具を知った事と、
うつわの美しさ、可能性を大きく感じ始めていたからだと思っています。

この二つの事は、大きく、矛盾をかかえていて、
悩ましい思いもあるのですが、
ここ数年円筒を作り始めた事で、

日常と非日常とのバランスを整え、

見えるもので、見えないものも現し、

私が、私の、私に対しての責務を果たす事の様に感じています。

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こんな素敵な言葉を紡げる方の作品を見てみたい!と思われた方は
7月25日まで開催されていますので
状況が落ち着いたらぜひ「大阪市立東洋陶磁美術館」へどうぞ ^ ^

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フライヤーを額にいれてみました。

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図録も購入したのですが
作品同様きれいな白
もったいなくて透明のビニールに包まれたままです(^^;

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中身は会場で拝見したので
しばらくは飾っておこうかなと。
でも・・・見たい(笑)


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特別展
「黒田泰蔵」

2020年11月21日(土)~ 2021年7月25日(日)
午前9時30分~午後5時(最終入場は午後4時30分)

入場料:一般入場料1400円、大学と高校生700円

休業日:月曜日

大阪市立東洋陶磁美術館
http://www.moco.or.jp/en/
〒530-0005大阪市北区中之島1-1-26


最寄駅
・京阪中之島線「なにわ橋駅」1号出口すぐ
・地下鉄御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」1号出口、
地下鉄堺筋線・京阪本線「北浜駅」26号出口各駅から約400m 大阪市中央公会堂東側


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