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安心して泣ける場所が欲しかった

元小学校教員、4児母のうみです。
今日もお読みくださり、ありがとうございます。

教員していると
“自分の感受性のシャットアウトタイム”
が突然やってくる。

落ち着いて対応しないとことが進まない。

一方の話だけを聴いて揺れていては、
もう一方の話をフラットに聴けない。

自分の気持ちより授業を進めなければ…
子どもたちの安全を守らなければ…

と義務感で行動し続けなければいいけない。

こんなに必死になって、
自分がどんな気持ちになってるのか無視して、
何を守ろうとしているんだろう私・・・
そんな気持ちになる時がありました。


初任の頃はクラスの大変さはありながらも、第2の母と思うほど頼りになるベテランの先生と学年を組ませていただき、先輩の胸をお借りし、何度涙したかわかりません。

私学では珍しく同期がいたことも私にとって支えでした。安心して弱音を吐いたり、「こんなことがあって悲しいんだよ」と言えたりする仲間の存在があったからこそ、産育休のたびに復帰しても頑張れていたところがあると思います。しかし、その同期たちも自分の夢を叶えたり、キャリアのために職場を離れて行ってしまいました。

私の場合、4回産育休を取っていますが、連続してとった産育休はありません。

復帰のたびに担任するのは1年生だったこともあり、常に振り出しに戻っている感覚。

公立小学校で働き全学年担任したことのある友人からは、
「完全なるマミートラックだね」

と言われたこともあります。

経験年数は増えているのに、自分の中で積み上がっているのは低学年の担任経験ばかり。

学年は同じでも子どもが違えば経験を積めば積むほど楽になるという訳でもないのに、気軽に相談できる人、“この人の前では安心して泣ける”という人が居なくなってしまったことも、私にとっては大きなことでした。

はじめは、忙しさにかまけて、職場でそういう人間関係を築くことができなかった自分を責めていました。

でも、今は
“同じ職場だからこそ言いづらいこともある”
“程よい距離感だから安心して相談できることもある”
“違った環境にいるからこそ、客観的な視点に気づくことができる”
そんな風に思っています。

元先生による先生のためのお話会を始めることにしました。
過去の私のように子どもたちに対しての強い思いはあるのに、ひとりで苦しんでいる先生たちの気持ちが安らげる第3の場づくりをしていきたいなぁと思っています。


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