寝起きの笑顔

子供を何人か育てていると、寝起きひとつとってみても全く違う。起こすと不機嫌になる子、こちらが油断するとあっという間に二度寝する子... 

一人、寝起きが毎日バツグンに良い子がいる。私が起こしに行ったことはほとんどなく、台所仕事の音で毎朝自然に起きてトコトコ食卓にやってくる。毎朝、満面の笑みで。

今朝もご機嫌だな、可愛いな、と思ってはいたけれど昨夜ふと気になってきいてみた。「朝、起きた時どういう気持ちなの?幼稚園楽しみだな〜とかかな?」

「うんとね、『ママ大好き』って気持ち!」

「え、毎日目が覚めるとそう思うの?」

「そうだよ!だからいつもニコニコしてるの♪」

この子は、朝以外でも理由がなさそうな時でもニコニコしていることが多くて、笑顔がよく似合う子だな、とは思っていたけれど笑顔にそういう意味もあったのかと思うと、心がキューッとなって、しばらく黙って抱きしめた。

この出来事から教わったのは、言葉以外からも子供は親への愛情を投げかけ続けているかもしれないということ。成長していくにしたがって、言葉や笑顔が照れくさくなる時期に入る子もいる。うちの上の子はまさにその時期で難しさを感じることも増えてきた。そんな中でもこちらに投げかけてくれていた愛情が実はあって、今まで見落としていた可能性もあるな、と反省した。一人一人と、今後はもっとしっかり向き合って、投げかけられる良いものも苦しいものも受け止めていける親になりたい。

#子どもに教えられたこと

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