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【ワーママ転職活動記④】年収は自分の評価

 元々私はゆるキャリ志向だった。別にバリキャリとして活躍したいとは思ってないし、楽しい仕事ができればそれでいい、子どもが生まれたら子どもにも十分時間を割いて育児と仕事を両立したい、と考えていた。そして現職の内資コンサルに時短復帰した。

 すると、当たり前なのだが月収が激減した。ファーーー、と口から出てしまうほど激減したので、もう最近給与明細を見ていない。見たくない。
 具体的には手取りが30%ほど下がった。月収が下がるのはもちろんわかっていたけど、予想以上に自分へのダメージがでかかった。生活に困るようなことはないのだけど、私の価値ってこれだけなのか……と思ってしまった。

 しかし私の価値がそれほど下がったのだろうか。ぶっちゃけ、プロジェクトの核となるような発言をしたり資料を作ったりできてると自覚するシーンも多い。育休中に中途入社で入ってきた同年代の人より重要な仕事ができてる。
 ただ、私は長い時間働くことができない。その一点がビハインドだった。
 コンサルの仕事は時間割いてなんぼのところがあったりするので(調査モノや常駐案件など)、時間割く仕事はできない。面白そうな仕事はどんどん周りの人に取られて行った。


 転職活動中、私は希望年収として産前の年収を出していた。出産して子どもがいるから、割ける時間が少ないから、私の提供価値が減っているとはどうしても思えなかったので、産前と同じ水準を出してくれる企業を探したかった。

 結局、内定をくれた企業はどこも希望年収以上を提示してくれた(現職はコンサルの中でも年収が低いと噂には聞いていたけど、本当なのかもしれない。希望年収を言うと「あ、それだけですか」みたいな反応まであった)。


 問題はここからだ。年収が高い企業=自分が選ぶ企業なのか。
 とあるスタートアップは企業規模が小さくて高い年収を提示できない(それでも現職の産前と同水準だった)が、めちゃくちゃラブコールを送ってくれて、あなたのしたい仕事ができます、こんな経験を積めて将来の足がかりにできます、この会社の成長のためにぜひ来てください、と社長や役員からラブレターが届いた。実際に、もしここに入職したらバリバリ働けて会社に貢献できて一緒に成長できるだろう、と確信を持った。この会社は絶対上場まで行く。

 高い年収を提示してくれる企業か、最高級に情に訴えてくる企業か……。

 

 迷いに迷った挙句、私が選んだのは提示年収が一番高かった会社だ。
 シンプルに、まだ若いので自分の市場価値をできるだけ高めておいた方がいいだろうと思った。高いところから低いところへ行くのはいつでもできるけど、低いところから高いところへ行くチャンスは少ないはずなので、チャンスをモノにしておいた方がいいだろうと思った。

 

 転職後、どんな生活が待っているのか想像もつかない。とあるママ友さんと話していると、彼女は最近異動となり「同じ会社の異動でも大変なのに、転職は本当に大変だと思う」と言われた。現職のやり方は全て捨てなければならないだろう。新人のつもりでイチから学び直しだと覚悟している。
 ひとつ救いなのは転職先がまだ新しい会社で、全社員合計で十数名しかいないことだ。組織文化とか謎の慣習とかはないものと思っている。子育て中の社員がたくさんいるので融通は効くはず。

 ドライに市場価値を計算する目と、ウェットに人間関係を築きながら自分のやりたい仕事を進める技。両方を持てるようになりたいと思う。今は全然できておらず半人前なので、転職先でスキルを磨きたい。




 そんな話を夕食の席で夫にしていたら、エン様(子どものあだ名)が「んな、んな」と相槌を打ってくれたw
 エン様に我慢してもらう時も出てくると思うけど、母も自分の人生を生きたいので、いつか理解してくれるといいな。


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≪終わり≫

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