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家族というくるしみ( 共依存 )

今回は、共依存のことをお話します。
私の家庭の場合。私の不登校をきっかけに、単に「親がこどもの不登校で悩んでる・強いストレスを感じている」というレベルを超えて、「家庭が病む」という状態になってしまった。

長期で不登校をしていると、こどもより先に、親が病んでしまう場合がある。不登校やひきこもりの家庭と言っても、親の精神の健康度の高さによって、家庭の雰囲気は全然違うような気がする。

さて。みなさん、「不登校家庭における、共依存の親子関係」て、
どんなものか、イメージできますか???

共依存は、親子関係だけではなく、夫婦関係でも起こり得ます。
アルコール依存症の夫と、その妻の関係でも起こりやすいのですが 。

→ 妻は夫の飲酒をやめさせようと、日々躍起になっている。
夫が酒を止めているときは、HAPPYな気分でいられるが、夫が飲酒を再開しだすと、気分が激変する。この世のすべてのひかり消え去る。→ 消したのは、飲酒を再開した夫である。あんなに飲まないでって言ったのに!!!
約束したのに!!!私の気もしらないで!!!いい加減にしてよ!!!
もううんざりなのよ!!!情けない!!なんでそんなに弱いの!!!

と、このように、「片方の飲酒という行動によって、もう片方の気分が激変し、相手への叱責・攻撃が始まるような関係 」が、共依存をベースにした
コミュニケーション。

これを不登校に置き換えると、こどもの不登校により、母親の気分・情緒が激変し、学校に行けている期間はHAPPYだが、不登校が再開されると、
すべてのひかりが消え去り → 消し去った不登校児への果てしのない・終わりのない、叱責が開始される。

いい加減にしてよ!!!もううんざりなのよ!!!
なんであんただけ学校にいけないの!!!
そんなんで将来どうするのよ!!!
わがまま言うのもいい加減にしなさいよ!!!
本っっ当に、情けない!!!なんでそんなに弱いの!!!!
  
みたいなかんじです。どうでしょう??
イメージがつかめたでしょうか。そして、この行動パターン。
「両者の意識が退行した状態で癒着し、片方の行動をスイッチに、もう片方の気分が激変し、感情を爆発させて、相手を激しく責める」ような 行動パターンは、第3者が介入しない限り、何十年もずっと続いてしまう。

私は、このパターンが母親との間で定着化して、ずーーーっと続いてしまった。学籍がなくなって、不登校児→ひきこもりになったとき、ひきこもり関連の本を読んではじめて、うちの親、病んでるな。親との関係性って、なんだかおかしいなって気づいた。

また 「母と子の共依存」は、「父親の不在」がセットになっています。
母子関係の問題の下に、夫婦関係の問題が隠れていることが よくあります。

父親が育児に無関心なことが、母親のストレス、心理的重責、孤独と絶望感を増大させている。多大なストレスと苛立ちは、子供へのさらなる叱責に繋がっていきます。母子の共依存の苦しさから抜け出すためには、
父親の育児参加 & 父親が母親の不安に寄り添うことが大切ですが、
それこそが 一番むずかしいことかもしれません。

私の父親は、私の不登校に関わることを 避け続け、すべてを母ひとりに押して付けて終わりました。私は 小~中学生まで不登校をしていたのですが、
本当にお父さん、見事に この問題にノータッチだった。

私は自分の生育史の中で、父親の存在があまりにも希薄過ぎて、
「父親ってなに??だれ??」という気持ちが 拭えませんでした。
そして、それは私だけではないと思います。育メンという言葉が出てきたのは、近年のことです。私と同世代の方のほとんどが、父親の存在が 希薄な家庭で育ったのだと思います。

不登校の子供ひとりに問題のすべてを押し付けるのではなくて、
夫婦関係、日本の家族関係のあり方まで、問題を広げて見るのが 大切だと思います。日本の家庭は、もともと問題をはらんでいます。
不登校児ひとりに、問題があるという見方を止めるのが、状況を改善する鍵かもしれません。

ながい文章を、読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m。

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