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投資#180 Windows95懐かしいなと思い出に浸りました


書籍の情報


タイトル:なぜあなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
著者:中島 聡
発行所:株式会社文響社
電子発行日:2016年6月7日

書籍の抜粋


「兵は拙速を尊ぶ」という言葉があります。これは兵法書の『孫子』から派生した言葉だと言われています(ただ、それを否定する説もあり、何の書物が正確な起源なのかは詳しくは分かっていません)。
この言葉は、一般には「拙い戦法でも素早く進軍したほうが戦いに勝つ」という意味で浸透しています。転じて、「仕事は最初のうちに迅速に終わらせると良い」という意味にもなっています。
私はマイクロソフトでWindows95の開発をしていました。マイクロソフトでは必ず締め切りがあり、なおかつ製品(Windows95)の発売予定日も決定していたので、決められた仕事には必ず期限内に終わらせる必要がありました。ここではとにかくスピードが求められていたということだけ覚えておいてください。
私はWindows95を予定通り発売するために、全力で仕事をしました。その結果、きちんと1995年8月24日にグローバル版が発売されました。
しかし発売当時、Windows95には3500個ものバグが残っていました。私たちはそれを知っていましたが、そのまま発売することになりました。
もちろんバグは修正することができます。だから先ほど紹介したように、スマホアプリの開発者はいつもバグの修正に奮闘しているわけです。
けれどもバグの数は、大規模なプロジェクトの場合、ある臨界点に達するともうそれ以上減らないということがプログラマーの世界では知られています。なぜなら、あるバグを直すとその副作用でほかのところでバグが発生する可能性があるからです。つまりソフトウエアのバグというのは、完全に0にするのがとても難しいのです。
それゆえプログラマーたちは、100点じゃなくてもいいから90点や80点のプログラムを納期に提出することが求められています。「兵は拙速を尊ぶ」という言葉は仕事にもまさにあてはまるのです。
Windows95はそういう理由から、3500個のバグを残したまま製品化されました。といっても、深刻なバグはもちろん修正してあります。たとえば保存したはずのファイルが勝手に消えるといったバグを残してしまっては、使い物になりません。だからそういったものはちゃんと除去しています。
ただ、ユーザーが通常の使用をする中では発生しないような細かいバグは修正しませんでした。たとえば一般ユーザーが絶対に知らないような特殊なコマンドを入力すると画面が消えてしまうなどです。そういったものまで完璧に除去しようとすると、無限に時間がかかります。それでは発売予定に間に合いません。
それでもご存じのように、Windows95は世界に大きなインパクトを与えました。恐らくWindows95は、細かいプログラムの知識を持っている専門家たちにとってはたいへんな手抜き作に見えたことでしょう。しかし大事なのは、一般のお客さんにとってどれだけいいものを素早く提供できるかです。バグの修正は発表後にもできますから、そこには許容範囲を見極め、割り切ってしまうべきです。

3500このバグがあっても、世界は変わる

感想


Windows95懐かしいなと
おもいつつ、読みました。

グローバル版は
1995年8月24日発売
日本語版は
1995年11月23日発売
だったようですね。

テレビでも列をなして
買い求める人がテレビに
映し出されていたのを
覚えています。

いくらだったのか?
覚えていないので
調べてみましたが、
ソフトだけだと
1万5000円程度との記載も。

PCだと、ワードやエクセルが
ついて30万円ぐらいとの記載も。

1995年の大卒初任給が
19万4200円だそうで、
1.5か月分でPCを買えたのですね。

そのWindows95には、
3500個ものバグがあった
というから驚きです。

それでもちゃんと動いていたのか。

確かに動いていました。
父がこれから仕事で必要になると
買ってきたのですが、

そんなに使っているところは
あまり見たことがなく、
私のおもちゃと化してゆきました。

同じように触って、
職業の種とした人もいれば、

私のように触っただけで
終わる人もいたのかなと思います。

この差は、何なのだ~

と、話を本書に戻しつつ、

大事なのは、一般のお客さん
にとってどれだけいいものを
素早く提供できるか

現代でも大切なことですが、
1995年でもそうだった
のですね。

1995年頃は、スペック競争で
お客さんから関心が離れていた印象が
ありましたが、

いいものと素早く提供の加減
が難しかったのですね。

まとめ

Windows95懐かしいなと思い出に浸りました

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