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投資#90 経済目標を掲げるのをやめよう!



書籍の情報

タイトル:じゅうぶん豊かで、貧しい社会 理念なき資本主義の末路
著者:ロバート・スキデルスキー/エドワード・スキデルスキー
出版社:筑摩書房
発行日:2022年3月14日

書籍の要約

  • 経済学者ケインズは「今から100年後には生活水準が現在の4~8倍に達する」、そして「1日3時間働けば、人間の欲求を満たせる」と予言した。だが今日、生活水準は上昇したが、労働時間の短縮は進んでいない。

  • 1930年には、先進国の住人は週50時間働いていた。ケインズの予想に従えば、労働時間は週15時間になっているはずだが、現在の労働時間は40時間である。

  • 所得の伸びに応じて平均労働時間が減らなかった理由として、3通りの説が考えられる。

    • 働くのが楽しい

    • 働かざるを得ない

    • もっともっと働きたい

  • ケインズの誤りは、資本主義の下で行われるようになった利益追求は、豊かになれば自ずと終息し、人々は文明的な生活を享受するようになる、と考えたことにある。そう考えたのは、自然な欲望には決まった量があると見ていたためだ。

  • 1960年代、資本主義国は、マクミラン英首相が「今はこの上なく良い時代だ」と有権者に自慢するほど豊かになっているが、80年代には市場原理主義に至る。それは、完全雇用という政策目標が達成されたと考えられ、他に目標となるものが残っていなかったからだ。こうして、経済成長が最優先目標になった。

感想

週15時間労働だとしたら、
どう働こうか、想像してしまいます。

★7.5時間、週2日労働★

今の、平日と休日が逆転してしまう
インパクトがありますね。

子供の教育も、学校の先生が
7.5時間、週2日労働になるから、
週2日だけ学校??

これは勉強が足らない・・・

学校に行く日を増やさねば!!

★4時間、週4日労働★

これならば、週4日学校に行って
くれて、集中力の高い午前中のみの
授業もありかもしれません。

学校の先生は、1日2コマ授業で、
残りは、事務、授業準備??

どうなるんだろう。

先生は、午前シフト、午後シフトとか
分担がなされるのでしょうかね?

★医療は?★

医療は、AI診断で、
AIでダメなら、人間診断になるのでしょうか。

週2日しか、開院してないとすると、
残りの5日で病気なったときとか、
手術が必要になったときとか、
待ちの時間が長くて地獄かも・・・。

あまりいい想像ができていませんね。

でも、大丈夫!
と言っては変ですが、
今日でも週40時間労働が維持されています。

アメリカのメガテック企業では、
週3日休みを検討しているとか
なんだで、実現したら、
1日8時間労働が維持される前提ですが、
週32時間労働になります。

週3日休みで、
4日間は1日10時間労働と、
総労働時間が週40時間に固定されると
嫌ですけれども。

私の場合は、仕事が楽しい派になるので、
週15時間労働の足を引っ張っている側に
なるのかもしれません。

他にも、人間の欲望は限りがないので、
結局のところ、新しいものを買うために、
働き続ける人たちも、週15時間労働を
妨げているようです。

そもそもですが、
完全雇用という政策目標が達成されて、
やることがなくなったから経済目標を
掲げ続けているってのは、
もはや本末転倒ですよね。

手段が目的化しています。

経済目標を掲げないようにすべき時期に
来ているのかもしれません。

まとめ

経済目標を掲げるのをやめよう!

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