BL古事記_カバー帯付き

聖夜にBL古典と合わせて読みたいコミック3選 その3

ついに最後の夜が来てしまいました。
12月25日からアニメイトさんで先行発売の新刊「BL古典セレクション②古事記」と一緒に読んでもらいたいBL漫画を紹介してきましたが、今回が最後です。
前回、前々回と、装画のはらだ先生の『にいちゃん』、山岸凉子さんの『日出処の天子』……このあとに何を紹介すればいいのか途方に暮れております。

ところで「BL古事記」そろそろアニメイトで入手された方もおられると思いますが、この本、前半がちょっとコメディ調で後半はややジメジメ系となっており、一冊で二度美味しいです。
原典の「古事記」も同じように上巻の最後あたりから天皇の政治的な話など、人間のどろどろした部分が多くなってくるのでそのあたりは忠実に書いています。
ちなみに今回の翻訳は上巻のみですが、中巻と下巻にも興味がある方はぜひ他の文献にあたってほしいです。
2夜目に紹介した

は「古事記」中巻にあたると紹介しましたが、原典のヤマトタケルはかなりサイコパスっぽいんですよ。クマソ殺すときマジで女装してるんで。公式がBLです。このあたりのシーンは書きたい気持ちがありましたね……というのも、私の前著『夏の方舟』を読まれた方にはお察しつくかと思われますが、個人的にはJUNEっぽい暗いものが好みなんです。


今回の「古事記」も、前半か後半で好みが分かれるかもしれませんが、もし後半のほうが好きだという貴方……重いやつが好きな人ですね?
じゃあ最終夜はこれをおすすめしたい。

実際に北海道であった事件をモデルにしたであろうBL作品なんですが、綾野剛主演の映画「日本で一番悪い奴ら」も同じ事件をもとにしています(稲葉圭昭『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社文庫)が原作)。
むせかえるような男たちの濃厚すぎる関係性が描かれております。

男同士の濃厚な関係で言えば、今回の「古事記」を書いてて「いやあ……人間ってマジで昔から変わってないなあ」と思いましたね……BL化しなくても「古事記」は男同士の愛憎関係が多いんですよ。
「古事記」の神々全員で刑事ドラマやってもおそらくキャラ立っていい感じに愛憎入り乱れることまちがいなし。

そうそう、クリスマスということでここは……どうしても一冊「聖夜」にまつわる本を紹介しておきたい。これです。どん、

すんません。漫画じゃなくて小説なんですが……あまりにも強烈すぎて紹介せざるを得ない。

この小説にでてくる「美しき男妾あがりの男」山内、こいつのキャラもさることながら、警察内のBL関係がやばい。日本の警察やばい。本気で殺し合う「おっさんずラブ」です。ぜひ聖なる夜に読んで窒息ししてください(アニメイトにないかもしれませんけど……)。

以上、クリスマスに「BL古典セレクション②古事記」と一緒に読みたいおすすめ本でした! サンタきましたか!? 来てない!? おかしい! しょうがないから最後にまた「古事記」をプレゼントしましょう!

-------------
タイトルを「BL古典セレクション②古事記 プレゼント応募」とし、本文に
・お名前
・ご住所
・お電話番号
・メールアドレス
を明記のうえ、tsutsui@sayusha.com(左右社編集部 筒井)までお送りくださいませ。
〆切:2018年12月26日(水)23:59
※はらだ先生の装画イラストカード封入(アニメイト限定特典のラフ画ペーパーはつきませんのでご注意くださいませ)。
 なお、当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
-------------

クリスマスをすぎても、お正月にも「BL古典セレクション②古事記」よろしくおねがいします!!!


ちなみにこちらの記事でもBL漫画紹介してます。
よかったらどうぞ。

この記事が参加している募集

推薦図書

よりよい生活のために役立てます。