見出し画像

【決断】ダイビングインストラクター、辞めます。

2000年からダイビングインストラクターを名乗り、20代〜30代前半までを沖縄というダイビング激戦地区で荒々しくキラキラしながら生き抜け、2014年からは大阪に拠点を移し和歌山などで潜り続けてきた。…が、この度、24年間名乗り続けてきたダイビングインストラクター、辞めること決意した。

理由はいくつかあり、一つには絞れない。長くなるので自分の決意を自分自身が忘れないために、書き残しておこうと思う。

先にお礼を言わせて。本当にたくさんのお客様、ガイド仲間、ライバル、大先輩、ダイビング事業者様と出会うことができた24年間。ありがとう、あなたたちと過ごしてきた海の日々はぜったいに忘れない。心から感謝してる。


身体とかいろいろ、もう現役とは言えなくなってきた

激太りしてみんなからイジられようとも、腰も足も痛くなかった。炭水化物もりもりの油ギッシュ島弁食べても、すぐに動けた。重たいタンクも軽々と運んでたし、片手でタンク二本持てることを自慢さえしてた。逆に、激痩せしてウェットスーツがゆるゆるになっても海水が入ってこようとも寒くなかったし、ビーサンしか履かなくても冷え性なんて遠い世界のことだった。

本当はわかってた、沖縄を離れたら、いつかは身体は衰えていくことなんて。でも「人よりは重いもの持てる」「お客さんより機敏に潜れる」、だから深く考えないようにしてた。

ただ最近になって、ダイビング中に何かトラブルが起きたらお客さんを救うことはできる?股関節はうまく稼働する?お客さんを連れて全力で泳げる?自分に問いかけることが増えてきた。よくない、これはよくない傾向だ。

もう、"現役"って胸張って言えなくなってきた。(普通に潜れるんだけどね)

それが辞める決意の、ひとつ目の理由。

陸の仕事が楽しくなってきた、脂乗ってる感

「大阪に拠点を移して10年」という節目を迎えた、2024年。

海以外の(というか現在のメイン)お仕事が楽しい。伸び代しかなくて、自分にはまだこんなにも可能性があったのか、環境(ヒト、場所、時代)でこんなにも成長させてもらえるのか、と嬉しく驚いている。もともとは「ダイビング以外に収入の足しになったらいいな」「ネットのこととか今より詳しくなれたらいいな」と思い、アルバイトから始めたお仕事だったのに。

株式会社Kaeruに入社できてよかった。拾ってもらえてよかった。コワーキングスペース運営がメイン事業、そのほか複数の事業も展開している。パソコンを持ち歩き、インターネット環境があればある程度のお仕事が完了できる今の会社。プロジェクトマネージャーなるものも拝命したり、アルバイト採用も担当させてもらったり、10年前には想像もしていなかった場所に立っている。脂が乗ってる。

今では、そのコワーキングで出会ったメンバーと株式会社tent tentを起業し、その経営にも携わっている。ペット関連のメディア運営がメイン事業なのだけど、犬は飼ってたけどさ、こっちの会社経営も、思いもよらない展開で、驚いてるし、脂が乗ってる。

この二つの会社に、自分の時間と体力と、脳みそをフルコミットするため。それが二つ目の理由。

次世代へ伝え残すこと、すんごいやりがい

わたしは40代後半を迎えようとしている。

それが普通だと思ってたけど、まぁまぁな人生経験を積み重ねてきた。移住、退職勧告、夜の世界でアルバイト、復職、個人で起業、閉業、譲渡、雇用、退職、職業訓練、就職、アルバイトから社員、法人起業。

この経験で培ったたくさんのことを、適材適所で伝えていきたい。「この人にはアレが活かせそう」「この場合はアレになりそう」など、わたしが現在、関わっている次世代の人たちに、わたしの経験からのアドバイスを伝え、それらを活かし、ヒトの成長の手助けに、とんでもなくやりがいを感じている。

ダイビングに使ってきた時間を、ヒトのために使ってみたい。それが三つ目の理由。

もうちょっと自分を深掘りしたら、ポロポロ理由が出てきそうだけど、大きくはこの三つ。

18歳のわたしへ

山口県から飛び出したくて、どうしても大阪に行きたい理由なんてないのに、ダイビングなんていちどもやったことがないのに、「わたしは、インストラクターになる!」と両親を説得して、送り出してもらえて、本当によかったね。

おかげでたくさんの経験を積むことができたよ。思い出せないくらいたくさんの挫折もしたし、成功もしたし、怖い思いもしたし、バカなこともしてきた(これは今でもやってる)。

あのとき、持て余したエネルギーを発散するしかなくて、訳の変わらない決断によって、あなたが始めたダイビングインストラクター人生を、今のわたしが辞める決断を出したよ。新しいステップへ進むね。

ダイビングを通じで出会った皆さんへ

一緒に潜ってくれてありがとう。海の青とサンゴと魚たちが綺麗な瞬間も、恐ろしいほど荒れてる海に飛び込んだ時も、未開の海へチャレンジした時も、マヌケにも石垣でマンタはずした時も、沖縄離れる!とか急にトボけたこと言った時も、執念で大阪に来たわたしを見つけれくれて、一緒に潜って笑ってくれてありがとう。

これからもダイビングは続けるから。どこかの海でまた会えると思う。そのときはもう、インストラクターじゃないけど、一緒に笑ってくれたら嬉しい。

さて、2024年12月まであと数ヶ月。できるだけ時間を見つけて潜ろうと思う。お誘いするので、タイミング合えば一緒に潜りましょう!

あ、2025年2月はモルディブ行こうと思ってる、一緒に行かない?主催はお友だちショップのスローライフさん。

https://maldivestours-202502.notion.site/2025-2-f7d7fce59d9e4c7887056d6539b0de65

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?