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「君たちはどう生きるか」を誰かと語りたい…! ⚠︎がっつりネタバレ

観ながら「これでジブリ終わるの?」と思えるほど、走馬灯のように過去作のエッセンスが散りばめられた作品だと思った。(最後に作品名とシーンのメモ書きあり)

鑑賞中に泣けたのは冒頭の戦争のシーン(この時はまだ戦争系のただ暗い話かと思ってた)。

アオサギが出て来てからは、物語に置いていかれないように必死で、感情移入する余裕はなかった。

観終わってから、頭の中で色々と反芻するうちに、泣けてきた。
本当に私たちはこれからどう生きていくべきなんだろう。
戦争も経験して、令和になってもまだ悲しい出来事が溢れているこの世界で、「こんな世の中はもう…」という絶望と、「まだ立て直せるはず…」という希望の葛藤をしてきた(であろう)宮崎駿が、これからを生きる私たちに伝えたかったメッセージを少しでも汲み取りたいと思った。

シリアスなテーマと複雑なストーリー展開の中でも観る人の気持ちを救うのは、かわいいおばあちゃんと明るい女性キャラクター、クスッと笑えるちょっと不恰好な動物たち。
そこはジブリらしいなと思う。

ストーリーの中で疑問が残った部分

全部の辻褄を合わせるような作品でないのはわかっているけど、観ながら湧いた疑問が解消されなかったところもチラホラ。
2回目観るとき用に振り返っておく。

・夏子が産屋で眞人を拒絶したのはなぜか

・久子(眞人の母)が子どもの頃、1年間塔で行方不明になったのは、眞人と塔の中の世界で会っていた時期ということ?(その後戻った世界は別の時間軸)
→もし眞人がヒミを塔の中の世界の置き去りにしていたら、こちらの世界で眞人は存在しなかった?(もしくはパラレルワールドが発生?)

・キリコも眞人と一緒に塔の中の世界に入り込んだとすると、ずっと地獄でわらわらの世話をしていたのと時間軸が合わない(そういうものなのかもしれない)

・キリコの部屋で眞人を囲んでいたおばあちゃんたちのこけしの意味

・大叔父はなぜインコを連れてきたのか
大叔父がインコ飼っていた描写あったか
もしくはインコっていうところに何か意味?

・インコが赤ちゃんを食べないのはなぜか
ペリカンがわらわらを食べるのはなぜか

・地獄と大叔父のいる塔の中の繋がり(こういうことで合ってる?)
[人間の世界]⇄[塔の中の世界]
            生⇅死     ⇅  
             [ 地    獄 ]

「君たちはどう生きるか」の中で感じた、ジブリ作品のエッセンス

※深読みもあるかもしれないけど、意図的だったかどうかはさておき、観て感じたもの
※思い出した順なので時系列などはバラバラ

ハウル…草原×流れ星、キリコやヒミの部屋≒ハウルの部屋、溶ける母、火の使い、石との契約、宮殿、火事のシーンの周りの人たちの描写≒荒地の魔女の手下のゴム人間

ポニョ…わらわら≒妹たち、水に濡れる描写や波の描写、魚やカエルやペリカンの群れ、水平線で光る船たち

コクリコ坂…船と信号旗

トトロ…秘密の小道、インコ≒トトロ、眞人と夏子を探すシーン

マーニー…洋館、水辺、塔

ナウシカ…大叔父様のローブ、ちっちゃい蟲たち(腐海っぽさ)

ラピュタ…石の力、インコの国で逃げ隠れるシーン、宮殿、世界が崩壊するシーン、トースト

もののけ姫…わらわら≒コダマ、熟したわらわら≒月夜のデイダラボッチ、石の崩壊シーン≒首を切られたデイダラボッチ、産屋で紙たちに埋もれるシーン≒おっことぬし

アリエッティ…眞人≒ショウ、時の回廊に忍びこむシーン、キリコやヒミの部屋≒アリエッティの家

千と千尋…力を失ったアオサギの飛び方≒鳥にされた3つ頭、紙たちの攻撃、インコたち≒湯屋の宴会準備、船に乗ってる死んだ人たち≒電車の乗客、キリコ≒リン

ネコの恩返し…動物の王国、塔

耳をすませば…眞人とヒミが産屋に向かうシーン≒雫の夢の洞窟

紅の豚…ガゼボ


まだまだあった気もするけど私の拙い記憶力でもこんなに…!

ちなみについ先日「金曜ロードショーとジブリ展」を観たばかりだったので、色々な作品のことをすぐに思い出しやすかったのかもしれない。
金曜ロードショーとジブリ展もなかなか満足度が高かったので、おすすめ。

最後に

シンプルな言葉で「いい映画だった!」「おもしろかった!」とは言えないけど、初めてこんな鑑賞レポを書かせるくらいだから、私にとっては印象的な作品だったと思う。
次は誰かと観に行って、帰りに(周りへのネタバレに注意しながら)語りたい。


最後までお読みいただいてありがとうございます!
「観たよ!」「観たくなった!」「ジブリが好き!」という人は♥をぜひ!
「語りたい!」という人はコメントをぜひ!

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