見出し画像

変な生き物

私たちは生きていています
きっと変な生き物なんです

右と左に悩み、好きと嫌いがあり
好きだけれど嫌いという複雑な気持ちを抱えるときがあり
友達と話している時にズレたことを言ってるときもあるそうです
部屋が汚くても気にしない時が多いのに、1度片付けはじめるとちょっと頑張り始めます
もしいきなり倒れた時、コンタクトしてたら搬入先の病院でコンタクト外してくれるのかなとか考えたりします
矛盾をかかえて生きたりしています

私が町を歩きお店にふらっと寄り道した時や
街のたくさんの情報達を目の当たりにした時

「あ…これはお母さん好きそう」
「お父さんこれ好きなんだよな」
「弟これ食べてたな」
「友達がこの商品いいって言ってたな」
「ここ好きそうだな、行ってみたいなぁ」
「誕生日プレゼントここも候補に入れておこう」

など、こんなことを思い浮かべることがしばしばあります

最近海辺のカフカを読了したのですが、そこで
ホシノくんが

「これから何かちょっとしたことがある度に、ナカタさんならこういうときにどう言うだろう、ナカタさんならこういうときにどうするだろうって、俺はいちいち考えるんじゃねえかってさ。なんとなくそういう気がするんだね。で、そういうのはけっこう大きなことだと思うんだ。つまりある意味ではナカタさんの一部は、俺っちの中でこれからも生きつづけるってことだからね。まぁあんまりたいした入れ物じゃねえことはたしかだけどさ、でも何もないよりゃいいだろう」


と言っていました。

あぁ、そうかこれは家族や友達が私の一部になっているのか…
私の中に私だけじゃなく、誰かとの記憶があってそれは私という入れ物の中で生き続けるのだなぁと思いました。

私は私だけでは構成されていない変な生き物なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?