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ふと「選挙行かなきゃ」と思った話


「選挙」って聞くとどうしてもハードルが高く感じるのはなぜだろう。理由はいろいろあると思うけれど、「行っても意味がない」「支持できる政党がない」といったあたりが大きな割合を占めると思う。

以前、仕事をしていたときに『個人の悩みは会社の問題』と言われたことがある。もう少し砕くと、個人の悩み→チームの課題→会社の問題という流れだ。これのスケールを大きくすると、個人の悩みは国の課題と言い換えることができるだろう。チームの部分は、住んでいる市町村、都道府県として考えられる。

そう、私たちが普段感じている「ちょっとした悩み」は国全体の課題なのかもしれない。



ファッションブランドとして地位を確立しつつある「SHEIN」。なんといっても圧倒的な価格の安さが特徴だが、先日とあるYoutubeでその価格について、職人の方が考察している動画があがっていた。

※動画の内容を見ていただいたほうが、この後の話がわかりやすいと思うので見るのをおすすめしておきます。あくまで考え方の例として取り上げたいだけで、「SHEIN買わないほうがいい」という否定的な話をしたいわけではないので悪しからず。


安いものが生産される裏側はやっぱり考えたほうがいいなと思ったのが、私個人の率直な感想だった。コメント欄にもそういった風なことをおっしゃってる方もいた。しかし、そうではない方もいた。意識しようとなかろうと、現実を生きるためにはその余裕はない。それもまた現実だと思った。

まだ給与のような所得がない学生から考えたら、安くて流行りが取り入れられるというのは、大きなメリットになる。学生に限らず、金銭的に余裕がない・なるべく費用をおさえたいと感じる方にとっても同じことが言える。すべての服を一定の価格で買うことができたらと思う反面、自分もいわゆるファストファッションと呼ばれるお店で買い物することがある。

裏側を考えたほうがいいという意見も、そうは言っても現実的には無理だという意見、どちらも正しいと感じたのだ。そしてこの価格競争は洋服に限らず、食べ物や日用品などさまざまな分野で起きている。


この相反する二つの気持ちを抱えるうえで発生するモヤモヤは、こちらの記事で取り上げられている「推しを人実に取られる」問題に近い気がする。

(記事後半)観るか観ないか。買うか買わないか。気持ちよく決断できない、どちらを選んでも後悔が残る選択を迫られる。

フェアトレードに基づいて作られたものだけで生活することも難しく、低価格のものを選ぶとその裏側にあるものを容認しているように感じてしまう。すぐに解決できるものではないから、これからもきっと付き合っていくのだと思う。


ここまで消費の在り方についてつらつらと書いてきたわけだが、どこが選挙につながるのか。おそらくモヤモヤは労働者の最低賃金に関わっている。そして賃金以外の要素が影響している部分もある。その時、ふっと思ったのだ。「選挙行かなきゃ」と。

※海外生産体制がどのような状況があるか、日本とどこまで影響しているのか、正直知識不足で申し訳ないのですが、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、韓国の5カ国を対象に最低賃金の動向をまとめたものがあったので、こちらを載せておきます。他の国の状況も気になるところ。


これは全然別軸になりますが、少し前にこんなニュースも話題になっていました。

4人に1人=25%…と捉えやすいが、言い方を変えたら4人に3人=75%は結婚したい考えているとも言える。(タイトルだけだと結婚願望がない25%にフォーカスする書き方をされているのが、やや気になるところですが、)もし政府が結婚の割合を本気であげたいと考えるならば、その75%の人がしっかり結婚できるようにサポートや仕組みを整えることにもっと注力してほしいと思う。事実婚だけではなく同性婚含めて。

(こういう記事を見るたびに、タイトル一つで読む人に与える印象全然変わるよね…と文章を書く側の人間として、見せ方を毎回考えさせられます。)



随分と前置きが長くなってしまったのですが、結論言いたいことはひとつ。選挙いこう。それだけです。

投票率に関してこんなデータもあります。年間7.8万円、けっこう大きな数字だと思っています。

もしかしたら自分が抱えている悩みは国の課題なのかもしれない。
読んだ方のなかには「いや、全然関係ないよ」と捉える方もいるとかもしれません。でも、自分ゴトとして考えることができたら、もう少しハードルが下がるような気がしていて。「そんな捉え方もあるんだ」という感じに思ってもらえたらいいなと思います。

こちらのサイトでは、自分と近い政党を診断できます。財政出動といった難しく聞こえる言葉もありますが、今この記事を読んでいるそのデバイスで調べてみてください…!

(とは言っても記載しないのも不親切だと思うので残しておきます。。)


7/10(日)、参議院選挙が行われます。投票に行ったからといって、すぐに政策としての結果がでるわけではありません。でも「私たちは国の動向(政策や取り組み方)を見ていますよ」とアピールすることは、とても大切なことだと思っています。

私が選挙に行く理由はいくつかありますが、一番は「自分より下の世代の人たちに同じように苦しんでほしくない」からです。

この歳になって子どもが産まれた友人も増えてきて、その子たちが同じように苦しい思いをしてほしくない。いろんなニュースを見てそう感じることが多いから、少しでもその負担が減らせたら。そんな風に思ってます。


あんまりこういったことを書くのは躊躇する部分もあったのですが、たぶん後悔しそうなので書き残してみました。未来の自分、結果はどうでしたか?




読んでいただきありがとうございました◎ いただいたサポートは、自分の「好き」を見つけるために使いたいと思います。