アニキが教えてくれた「逃げる」

今回は、みんな大好き男の中のアニキTestosteroneさんの『ストレスゼロの生き方』を読んだので、感想を述べようと思う。この感想文を読んだが最後、あなたは私、そして何よりTestosteroneのアニキに惚れてしまうこと間違いなしだ。保証する。
さあ、行こう。今回は「逃げること」について述べようと思う。

「辛いなら逃げてくれ。頼むから逃げてくれ。これは提案じゃない。アドバイスでもない。命令だ。逃げろ。逃げてくれ。」
「逃げるという行動をとれないが故に心も体も壊してしまった優しい人を、俺は何人も見てきた。もうそんな人は見たくないんだ。」
「自分の心と体以上に大切なものなんてない。壊れちまったら最悪直せない。そうなる前に逃げろ。」
Testosteroneのアニキは、我々に「にげる」という選択肢が与えられていることを語りかけてくれる。この「にげる」という選択肢によって、私の心はとても軽くなった。
今、私は仕事の都合で新潟にいる。本当は関東勤務が良かったのに、だ。しかも、本配属。つまり、このまま新潟にずっといるという可能性も高い。正直嫌だ。まあ、新潟暮らしの悪い点や、東京暮らしのいい点を述べていたら、話が逸れてしまうのでこれくらいにしよう。
Testosteroneのアニキは教えてくれた。私たちには「逃げる」という選択肢が与えられていることを。
「俺は逃げるという選択肢を持っているし、いつでもそれを実行できる。」そう考えると、多少は気持ちも楽になるというものだ。
「いざとなれば新潟暮らしから逃げることができる。」そう考えると、「じゃ、せめて逃げる前に新潟の田舎暮らしを堪能しておくか」という余裕も生まれてくる。
いざとなれば「逃げる」。このことを常に心に留めておく。

ドラクエ、ポケモンと言ったRPGに登場する戦闘中のコマンド。あれを思い出してほしい。
「たたかう」「どうぐ」「じゅもん」といった選択肢の他にまだ選択肢がある。それは「にげる」だ。
ドラクエは、剣と魔法のRPGなので、「じゅもん」というポケモンとは違うコマンドが用意されている。
ポケモンは、ポケモンとのRPGなので、「ポケモンを交換する」というドラクエとは違うコマンドが用意されている。
この全く違う性質のドラクエとポケモンに、共通して「にげる」という選択肢が加えられているのだ。
これを見てみると、ドラクエにおいても、ポケモンにおいても「にげる」というのも立派な戦略であると認識されているのだ。そもそも、Testosteroneのアニキも語っていた。「逃げる事は負けじゃねえ。勝つための立派な戦略だ」と。
ドラクエでは、強敵にエンカウントしてしまった時は、逃げてレベル上げした方がいい時もある。ポケモンでも同じだ。現実世界でも、「手に負えない」と感じたら逃げて、休むなり戦略を立て直すなりすればいいのだろう。
しかも、「人生」というRPGでの「にげる」はほぼ100%上手くいく。ドラクエやポケモンでは「にげる」を選択しても、まわりこまれてしまったり、にげられない!とか、敵に背中を見せられない!となってしまう。ここが、大きな違いだ。
常に人生のRPGのコマンドに「逃げる」というのを加えておこう。逃げて「人生」というのをRPGをより良いゲームにしていこう。

逃げる時の作法をアニキは教えてくれている。
「逃げる時は。全速力で逃げろ。責任?ポイ捨てでいい。自分優先を徹底しろ」
「逃げる」ときの具体的なアドバイスと言えるだろう。
「逃げたい」けど、「逃げられない」人には、責任ある立場の人もいるかもしれない。でも、そんな責任捨ててしまっていい。アニキはそう語る。
あるいは、優しい人の中には「逃げたら周りに迷惑がかかる」と考えしまうのかもしれないが、そんな考えも捨てようという事だ。とにかく自分優先。逃げよう。そもそも、「逃げたいけど逃げたら迷惑がかかる」なんてことを考えさせる環境なんて異常だ。おかしい。そんなおかしな環境だったら、今すぐ逃げるべきだし。「逃げてやったぜ!ざまあみやがれ異常な環境の住民どもあばよ!あっかんべー!お尻ぺんぺん!ひゃっほー!狂ってしまえ!崩壊してしまえ!俺が居なくなって混乱してしまえー!あはは!」と、おかしな環境に一矢報いる気持ちでいた方がいいのではないかと私は思う。

逃げるという選択肢の可能性を示してくれたアニキにはとても感謝している。ありがとうございます。

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