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【乳幼児の無呼吸】

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、赤ちゃんの睡眠周期の見分け方ついてお話ししました!今回は赤ちゃんの無呼吸について考えていきたいと思います!

乳幼児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群

現代の大人多い睡眠時無呼吸症候群ですが、健康な小児の約2%に生じると報告があり、未就学児に最も多い。病態は大人と同じで眠っている間に気道が狭くなり、呼吸が止まるまたは浅くなる疾患です。主たる原 因はアデノイド・口蓋扁桃肥大であり、他に小顎症や顔面正中部低形成、口唇口蓋裂、肥満、神経筋疾患などがリスクファクターとして挙げられます。しかし,新生児期の睡眠時無呼吸症候群例のうち 60%が原因不明とされているそうです。小児においては発育・発達に影響を及ぼすと言われており、未就学児ではやせ形の児が多く、小児では眠 気よりも学力低下や攻撃性など注意欠如・多動性障害様の認知・行動面の問題が生じやすいと言われています。

未熟な呼吸機能

自律神経は在胎週数に従って発達しますが、交感神経は妊娠早期に,副交感神経は妊娠後期に著しく発達をすると言われています。呼吸調節は自律神経の働きにより行われますが、赤ちゃんの呼吸中枢はまだまだ未熟な状態でスムーズな呼気と吸気の切り替えが行えないこともあります。そのため、正常新生児にも病的でない無呼吸が見られることがあります。特に、ノンレム睡眠より筋緊張の低下しやすいレム睡眠時に多く観察されるようです。

新生児期の睡眠時無呼吸は通常に認められる所見であり、無呼吸の頻度は発達に 伴って次第に減少するといわれています。無呼吸は生後3か月まで認められ、生後6か月以前の正常乳児では、吸停止時間が10 秒以上の無呼吸の出現は稀で、15秒以上継続する無呼吸は通常認めないそうです。

生理的無呼吸か病的なものかなかなか見分けることは難しいですが、いびきの有無も1つの指標となるため、もしひどいようであれば注意深く呼吸状態を確認してみましょう!少ない割合ですが、小児の睡眠時無呼吸症候群があるということを知っておいてほしいです!

参考文献
・小児の睡眠関連病態. 加藤久美. 小児耳 2013; 34(1): 5-10
・乳幼児睡眠時無呼吸症の病態. 小保内俊雅. 小児耳 2021; 42(1): 43–46

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