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No.10 古賀顕司さんの好きな屋久島 — 菌が生きる森

私の好きな屋久島。屋久島で好きな場所はたくさんあるのですが、あえて場所ではなくて
森に生きる菌について紹介します。

森に生きる菌で、二つ好きなものがあります。
「光るキノコ」と「冬虫夏草」
これらの菌を知るきっかけになったのは、屋久島の写真家「山下大明」氏の写真集、「月の森」です。
夜の森の写真に衝撃を受けました。
この菌が生きているのは、里に近い照葉樹林とよばれる森で、屋久杉が有名な屋久島ではあまり注目されません。
長い間人の手が入っていない森には多様な菌が生きています。

写真集「月の森」で印象的だったのが「光るキノコ」。
5月から7月の夜の森で、緑色の光を放ちます。
写真はシイノトモシビタケ

光きのこ

また光るキノコも綺麗なのですが、葉についた菌が光る「光る葉っぱ」を初めて見たときは感動でした。

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「これらの菌を見るときは、私有地に入らないように気をつけているのと、森を踏み荒らさないような配慮も必要です。」

もう一つは冬虫夏草。
冬虫夏草を知るきっかけが、ゲッチョ先生こと盛口満氏の「冬虫夏草を探しに行こう」という本。
冬虫夏草とは、昆虫やクモに寄生する菌で、暖かい季節にキノコが虫から出てくる。
初めて実物を見たときに不思議な生き物だなと思い、また風の谷のナウシカを思いしました。

冬虫夏草は屋久島のどこにあるのか。海岸の森から屋久杉の森までいろんな場所で会えます。
だいたい目立たないので見つけるにはコツが必要ですが、有名な白谷雲水峡や縄文杉の登山道沿いにも結構あります。

写真はアリタケ。比較的見つけやすい冬虫夏草。

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屋久島はきれいな場所。圧倒的な森。いろんな要素がありますが足元の小さな生態系に興味がある方も
満足できると思います。

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古賀顕司
2000年に福岡から移住。ガイドをしております。
主に山のガイド。夏は簡単な沢の案内もしております。

「屋久島エコツアーとフォトガイド フォレック」
https://phorek.com


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