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No.7 千木良佳亜さんの好きな屋久島~楠川歩道の切り株~

こんにちは。屋久島好きが高じて一年前に移住。ガイドを始めました。
千木良佳亜(ちぎら かえ)と申します。

私の好きな屋久島。リレー連載される記事を楽しく読みながら、私だったら…と考え、頼まれてもないのに勝手に記事を書いてみました。
とは言っても、どこもかしこも好きなところばかり。迷いましたが、屋久島に初めて訪れたときに歩いた白谷雲水峡から、大好きな切り株を紹介します。

それは、楠川歩道の中にある切り株。
何とも力強くかっこいいのです。

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この木肌を見るといつも思い出すのが、詩人の
まど・みちおさんが晩年、鏡で自分の体の無数の皺を眺めながら、「ああ、さざなみのようだなあ」と呟いたというエピソード。
楠川歩道の切り株の木肌も、まるでさざなみのように波打っています。
山とも言える森の中にいて、海の波を感じる風景。
自然がひとつとなって循環しているさまが見てとれる気がして、とても好きなのです。

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屋久島は、循環を強く実感する島です。
森のありようを見て、生と死の境目の曖昧さを感じ、
川を見て、山と海を繰り返し巡る水の旅を想い、
里の文化やお墓の風景を見て、脈々とした人のつながりを考えることができる島です。

屋久島を訪れた人たちが、この島の自然や文化を知り、直に触れることで、その先の生き方や考え方において何らかのヒントやきっかけになれば、とても素敵だなあと思います。

今は、先の見通しづらい長期戦のなか、苦しい想いをされていたり、しんどさを抱えていたりする方が大勢いらっしゃいます。
世の中が落ち着きを取り戻したとき、ぜひ思いきり深呼吸しに屋久島に来てください。
そのときまで、どうかどうかお身体に気をつけて、一日も早い終息を祈っています。

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千木良 佳亜
1978年生まれ 香川県出身  元小・中学校教員(2001-2018)
2005年、勤務校の修学旅行の下見で初来島。屋久島の自然とともにガイドという仕事にも感銘を受ける。2018年5月令和の始まりとともに移住。
現在はガイドとして発見と勉強の毎日を送っている。

『好奇心やくしま』
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