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大塚国際美術館の陶板名作絵画をみて悩み解消

週末、徳島へ旅行に行ってきました。
徳島に行った最大の目的は大塚国際美術館へ行くことでした。

今回の1番の学びは、雄大な自然景観(うずしおを要する鳴門海峡)と広大な美術館の組み合わせの素晴らしさです。
都市部でみる美術館がいかに混雑しているか、鑑賞しずらいかがわかりました。
大塚国際美術館ではスカパラや、ビジュチューン(子ども向けテレビ番組)のライブの会場のにもなるようで絵画あり、音楽あり、学びありの総合的な館になっていることも印象的でした。

大塚国際美術館は、西洋美術史の百科事典の中に入ったかのように、古代から近現代までの有名な美術館作品を閲覧することができ、1日いても飽きないくらい、とても楽しかったです。
その一方で都市部の美術館での鑑賞が、いかに堅苦しく緊張感があるかを実感しました。とにかく広いので、車椅子もベビーカーも悠々と移動でき、見張りのスタッフさんもいません。作品をみるための長い列もありません。
身構えることなく、広々とした美術館のなかで壮大な西洋美術の歴史に浸ることができるので、病気で車椅子に乗ったお子さんを連れた家族連れや、お年寄りの姿もみかけました。
自分も子どもをベビーカーに乗せて鑑賞しましたが、展示室はバリアフリーで廊下も広々で、人のすれ違いなどもノーストレスでした。
また目の不自由な方向けの、触られる絵画もあり、ユニバーサルデザインもしっかり取り入れていました。

全ての展示を見終わって、美術館のとなりの千鳥が浜を散歩するころには仕事の悩みや不安が鳴門海峡の渦潮の中に吸い込まれます。

人類の歴史に触れ、自分の悩みはなんてちっぽけなんだと実感すると同時に、世界最大のうずしおがみられる最高のロケーションの横に、西洋美術史を壮観する美術館をつくりたい!と思った大塚製薬の創業者の方の先見性、素晴らしいです。

大学のときに受講した西洋美術史の講義は、当時は楽しかったけど、授業スライドは先生が現地で撮影した写真だったので解像度もそこまで高くなく、内容も定着しなかった。
しかし陶板に再現された絵画の解像度は素晴らしく、職人さんが筆致を再現して完成される手間が最高に効いており、おそらく多くの人にとっては本物を長蛇の列の末に3秒だけ拝むよりも、じっくり陶板絵画をみたほうが満足感が得られるとおもいます。
毎回旅にいくたび、美術館を訪ねますが、美術館で鑑賞した内容の詳細は、大部分を忘れてしまうのですが、鑑賞し終わった時の充実感はなぜかずっと覚えているものです。
充実感は美術館の建築から得る場合もあるし、ロケーションや、展示の内容から得る場合もあります。
私の場合は美術館に行くことで、新しい知見や視点を得ること、また歴史の中で人間の知的な営みや制作の格闘にふれ、自分を客観視でき、美術館=マインドフルネスになっています。

日本人はコロナを契機にして、文化鑑賞が減ったとする調査があります。
みなさんは美術館にいきますか?
ぜひコメント欄などで教えていただけたら嬉しいです。

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