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エッセイ

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まだ人生の十二月に達してはいないが……

まだ人生の十二月に達してはいないが……

 憂うつだと感じるときにはいつも、「自分の人生はもう終わってしまった。いまさらなにをしても、手遅れだ……」と感じる。まだたくさんの時間がある、近所の子どもたちをうらやましく感じるのはそんなときだ。それなら、と憂うつでないときがどんなときかを考えると、「人生、まだ終わってないかもしれない」と思えるときで、そうするとどうやら、憂うつの感覚には、時間をどう感じるか、ということが関わってきそうだとわかる。

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『無職本』から「新宝島」へ

『無職本』から「新宝島」へ

 『無職本』という本を読んだ。ブックオフで見かけ、惹かれて手に取ってみた。内容は、いろんな人が自分の無職の期間を振り返って、それにポジティブな意味を与えていく、という感じだ。

 本はそこまで響かなかったけど、わたしの無職期間も一年を超え、そろそろ終わるのではないかという根拠なき予感がしはじめているので、ここらへんで無職についていま思うことをまとめてみる気になった。

 無職についての一般的な印象

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不眠の研究

不眠の研究

 不眠について、距離を置いて考えてみる。こいつはいったいなんなんやろか、と。当事者研究的アプローチ。坂口恭平さんの『躁鬱日記』も想起。

 不眠といっても、まったく眠れないわけではない。しかし、寝入りが悪い(入眠障害)か、数時間で目覚めてしまう(中途覚醒)か、まだ寝たいのに早朝に目覚めてしまう(早朝覚醒)かのどれかが、自分の人生にはだいたいいつもつきまとっていて、ときには併発していることもある。

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