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動画広告の教科書 - STAFFING #5|エディター・カラリスト・MA

こんにちは、UMU TOKYO のニノミヤです。
今まで映像制作に関わるスタッフをご紹介してまいりましたが、最後は映像の仕上げに関わるスタッフです。

今までいろんなスペシャリストが紡いで来たクリエイティブを、最後に昇華させる最後の仕上げ作業。ディレクターとしては、最後の踏ん張りどころです。時には一週間徹夜などもあり、撮影時以上に過酷なシーンでもあります。

ストーリーを組み立てる:オフラインエディター

撮影が終わったら、いよいよ編集が始まります。まずは、オフライン作業をします。

オフラインエディターは、撮影素材を横一列につなぎ、映像のベースを仕上げてきます。使用するカットや、つなぐ順番、カットの尺などが、オフライン編集の工程で固まっていきます。通常はディレクター指名のオフラインエディターです。

映像のルックをリッチに:カラリスト

オフライン編集が決まったら、カラーグレーディング(カラコレ)を行います。

カラリストは、カラーグレーディングを行うスタッフの名称です。通常カメラマン指名の方になります。撮影データには色の情報が入っているので、監督とカメラマンと相談しながら、その中でどの要素を引き締めて、際立たせるかを調整します。カラコレとも言います。この工程で、一気に見た目の印象が変わっていきます。

映像に魔法をかける:オンラインエディター

カラコレが終わったら、オンライン作業に入ります。

オンラインエディターは、そこにあるものを消したり、そこにないものを出現させたりします。グリーンバック撮影などで別々に撮った素材を、同じ空間にあるようになじませたりするのも、オンラインの仕事です。オンライン編集でできないことは無いのではないかと思うくらい、何でもできます。

映像の要:音楽プロデューサー/サウンドデザイナー/ミキサー

映像が固まったら、最後は映像の印象を最も左右するMAと言われる音楽の要素です。

音楽プロデューサーは、ディレクターの脳内で想像する音楽のイメージを、音楽で具現化します。
サウンドデザイナーは、SE(サウンドエフェクト)や環境音を効果的に入れ、音の要素全体をデザインします。
ミキサーは、撮影現場で収録した音と、音楽、SE、そしてナレーションなどを最適なバランスに整えます。

MAが終わると、やっと映像は完成します!!

ここまでで、平均的に2.5ヶ月かかります。
今回は主要なスタッフを紹介してまいりましたが、映像制作にはもっともっと多くのスペシャリストが関わっています。

私はプロダクションの人間ですが、そうした異次元のスペシャリスト達と広く知り合い、深く仕事できるのはプロダクションの醍醐味でもあり、打ち上げは勇者たちの集まりのようで感慨深いです。

スペシャリストを目指すか?
ジェネラリストを目指すか?

映像制作のスタイルもさまざまです。かくあるべきに捉われず、いろいろ試行錯誤してみる時間も大事です。UMU TOKYOでは、そんな日本の映像業界を一緒に盛り上げてくれる仲間を募集しています。

ではまた
どこかの現場で!


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