神埼

フリーランスで絵を描く仕事をしています。まったくの無名ではありますが、ぼちぼち食って行…

神埼

フリーランスで絵を描く仕事をしています。まったくの無名ではありますが、ぼちぼち食って行けてる毎日に感謝。 その絵のことや、読書が好きなので感想文などをつらつら書いて行きたい。

マガジン

  • 絵描きのあれこれ。

    絵を描く仕事をしているので、それなりにいろいろ考えてます。そういうあれこれのお話。描き方講座ではなくてゴメンナサイ。

  • つれづれ

  • 読書感想文

    フィクション、ノンフィクション関わらず、これは!と思う本の感想を自分なりにつらつらと書いて行きたいと思っています。 誰もが知ってる、読んだことがあるものではなく、読んだことないけど読んでみたい!と思ってもらえたら、シアワセ。

最近の記事

トランスジェンダー(LGBT)について。

 初めにお断りしておくと、私自身はヘテロでシスだと思う。たぶん。  たぶんと言うのは、最後まで読んでいただくと「そういうことか」と納得されるかもしれない。ともあれ、最近ネットで話題に上がることの多くなったトランスジェンダー(LGBT)についての私的な所見を書き綴ってみたいと思う。  初めに、LGBTの概念を知る前、私は、1人の人間の中に3つの性が混在しているものだと思っていた。それは「肉体的遺伝的性別」「社会的文化的性別」「性自認・性指向」というもの。  1つめの「肉体的遺

    • 最近観た映画雑感。

      自分の忘備録のために。 1)お嬢さん エログロ変態と三拍子揃った異色作。だが、どこか懐かしい感じ。悲惨な殺人事件を探偵がばっさばっさ解決していくあの辺と通じるものがあるかも(名探偵は出て来ないけど)。それと、韓国人が演じるなんちゃって日本がシュール。騙し騙され、束縛されていたお嬢さんが過去から切り離されて自由になる、カタルシスが起こったときに彼女達の愛は本物なんだな、と感じ入った。それに、女の子達の恋と性愛が無邪気で純粋で美しかった。生々しいのだけど、美しい。彼女らの未来

      • 『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』を読んで。

         去る9月15日に発表されたイグノーベル償にて、日本人が「生殖器の形が雌雄逆転した」昆虫の存在を明らかにした、として受賞されました。概要は下記の通り。 http://www.sankei.com/life/news/170916/lif1709160017-n1.html  雌が交尾器(つまりペニスに相当する)を雄に挿入して精子を受け取るのだと言う。何と言う積極的な…(笑)。と言う事で、最近読んだこの本を思い出したので久々に読書感想文をつらつら書き連ねたいと思います。

        • ヴァージニア州で起こった事件について。

           思う所があったので、さらっと書きなぐりたい。  事件の概要はこちら http://www.bbc.com/japanese/40914856  州知事のコメントが動画で流れ、それに翻訳をつけてくれていたのを視聴して、ふと、「出て行け(帰れ?)」と言われた白人至上主義者たちが自由の国アメリカからもし追い出されたら何処に行くのだろう?と思った。  白人発祥の地、欧州?  寡聞ながら、欧州はアメリカに比べヘイトスピーチなどの差別に関して厳しい印象。ドイツはその最たるもので

        トランスジェンダー(LGBT)について。

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        • 絵描きのあれこれ。
          2本
        • つれづれ
          3本
        • 読書感想文
          3本

        記事

          どうやって絵を描いてるの?

           最近、趣味で(?)忙しくnoteを書く暇がなかったので、短いお話をひとつ。  自分は絵描きなので絵を描いている訳ですが、それを見た人からたまにタイトルのような質問をされます。絵描きの中にはお絵描き講座なるものを作成して他の人々に共有したりしていますし、プロの中には制作現場を生実況したりもしています。  しかし私は、自分の描き方を言語化、もしくはプロセス化するのがとても苦手だ。  定型的なやり方は幾つか持っている。線画を生かす描き方や、線画のない、いわゆる厚塗りと言われ

          どうやって絵を描いてるの?

          『脳は空より広いか』を読んで。

          『脳は空より広いか—私と言う現象を考える—』ジェラルド・M・エーデルマン著 「どれだけのモジュールが残っていれば、それが意識と呼べるのか、われわれはそれを経験することができないんです。死というものが経験できないような意味で」  本題に入る前に唐突ですが、上記の台詞は『虐殺器官』伊藤計劃著の中で語られていたものです。主人公の母親が交通事故に遭い、瀕死の重傷から手術を経て、いわゆる脳死状態になった。その「脳死」の中でも、「生きている脳の部位(作中では機能モジュールと呼ばれる)

          『脳は空より広いか』を読んで。

          「褒める」という課金で人の信頼や親愛を買えるかどうか。

           何やら変なタイトルしか思いつかなかったのだけど、ちょうど今「褒められる」という点で引っ掛かっていることがあって。  仕事で絵を描いているにも関わらず、趣味で、息抜きに、やはりまた絵を描いている、というプロの方はけっこういるのではないかと思う。私も例に漏れずそのタイプだ。  仕事では「商品」を褒めてもらうことは素直に嬉しい。自分の価値や、自分でなければ、と求められていると実感できる。そこでは、絵そのものがいい出来であると同時に、クライアントにとって自分が良いビジネスパート

          「褒める」という課金で人の信頼や親愛を買えるかどうか。

          『宇宙を織りなすもの』を読んで。

          『宇宙を織りなすもの—時間と空間の正体—』ブライアン・グリーン著  『エレガントな宇宙』の著者としての方が有名らしいのですが、そちらは未読。いつか読みたいと思っている。ともあれ、本屋さんでタイトルを見て一目惚れしたみたいに買ってしまいました。『美しい数学』とか『神の歴史』とか『ゆらぎの不思議』とか、タイトルで魅了する学術書がたくさんある。その中でもこの本はピカイチでした。え?宇宙は織りなされてるもの?副題に「時間と空間」とあるからには、縦糸が時間で横糸が空間みたいな?それよ

          『宇宙を織りなすもの』を読んで。