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01_染とは植物や大地から色を借りる行為

※この記事は「宝島染工と染染週間 / 染とは植物や大地から色を借りる行為」うなぎの寝床 旧寺崎邸開催 2023年7/14(金)~7/24(月) に付随した特集記事で、メールマガジンでリリースした内容をアーカイブしています。メールマガジンの新規登録はこちら



「染」ってなんだ?「色」ってなんだ?

染色を表す「染」「色」の語源を紐解くと
意味が浮かび上がってくる

「染」という文字の語源を調べてみると、さんずい偏の横に「九」を書き、その下に「木」と書く。白川静さんの字統を見ると、九は乃木坂の乃が使われており、「朶(だ)」という文字になる。この意味は木の枝葉がしだれている形を表す。そこに部首であるさんずいを添えた「染」という字は、枝葉を水につけて色を出し、糸や布を染めること、草木による染色を意味するようになったようだ。

また「色」の語源を見てみると、元々は血のつながりがあることを表すよう。兄を表す「いろせ」、姉を表す「いろね」などである。のちに、男女の交遊や女性の美しさを称える言葉となり、美しいものの一般名称になり、その美しさが色鮮やかさになり、色彩そのものを表すようになったようだ。

私たちは何気なく服を見る時に、好き嫌いで、気分で色を見ている。そして、それは現代の洗濯環境などにも耐えれるように化学染料で染められることがほとんどだ。昔は植物を加工したり、煮出したり、大地の泥の力を借りたりしながら、色を糸や布に移していく行為であった。そして、色には宗教的な意味があったり、願いがあったり、また耐久性を高めたり機能性を付加したりといった役割もある。現存する最古の染色布はエジプトのピラミッドから発見された藍染の麻衣で4000年くらい前のものとされているようだ。また染色の技術は8000年以上前にできあがったと推定されている。

宝島染工は作家ではなく"工場"なのだ

天然染色の宝島染工の商品を中心に
定番にショールやスカーフを合わせて展開

宝島染工は、福岡県大木町にある大籠千春さんが立ち上げた小さな工場だ。作家ではなく工場というところがミソだと考えていて、作家は自分たちがつくりたいものを、表現してつくっていくことが生業だが、宝島染工は、天然染料を使用し、手染めと中量生産に重きをおいて、OEM(技術委託)を受けて、ファッションブランドやアパレルから服を依頼されて染めるという仕事が中心だ。天然染料の中量生産工場である。日本ではとても珍しい工場だと思う。

今回は宝島染工の定番商品を中心にしながら、ショールやスカーフなどを充実させて展開する。

宝島染工と染染週間
-染とは植物や大地から色を借りる行為-
うなぎの寝床 福岡八女 旧寺崎邸
期間 2023年 7/14(金)~7/24(月) 
お休み:火曜・水曜
営業時間:11:00-17:00
住所:〒834-0031 福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021

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