建築とは暮らしである。
暮らしとは自然の恩恵を感じ、地面に接地した空間から生み出されてきた。暮らしとは必要十分な自然が織り成した体系であり、機能を超越した拡張的な存在なのだ。
わかりやすく言えば住吉の長屋は作った現代の建築体系もすごいが、当然あの環境に適応・凌駕し、愛した暮らし手が素晴らしいのだ。また歴史的に過去を遡れば、竪穴式の住居を確立した時代から、一定の寒さに抵抗する自然由来の工法と明瞭強固な構造が存在し、暮らし手の知恵が絞られてきた。その自然と共存するための知恵こそが暮らしの起源、すなわち建