セーブデータが足りない!(大家族編)

今日も足りなかったので、そういう話をします。

ファミコンの中期ぐらいから、バッテリーバックアップ方式が主流になって、パスワードを間違えるということはなくなったんだけど、代わりにセーブデータの数という問題がでてきた。

この問題に最初に直面したのは、光栄の三國志(ファミコン版)。

容量の関係だと思うけど、セーブデータが1つしか作れなくて、2つのプレイを同時進行させるのがむずかしかった。

それで中古のカセットを1つカセットを買い足して、2本編成にすることとなった。でもカセットの抜き差しでデータが消える危険性もあって、あまり有効活用されたとはいい難い。

ウィザードリィ3の時は、1つのデータに2つのパーティを作ることができたから、それで父と2人でやってみてたんだけど、とにかく面倒くさかったので数日で断念。

それ以降もセーブデータの数には悩まされた。

足りない理由

なんで数が足りなくなるのかというと、家族でゲームをやってるからで、それぞれが同時にやろうとするから足りない。

2人なら2つ、3人なら3つはセーブデータがないと困る。

うちの場合でいうと、4つあれば、確実に足りるという計算だった。

そういう重要なことなのに、パッケージとか、わかるところに書いてないケースが多くて困った。

難易度が変わる

人数以外にも問題があって、それが技術的に作れるはずのセーブデータを作らせない理由でもあると思うんだけど。

『ファイアーエムブレム トラキア776』には、セーブデータの枠が4つある。

原理的にはこれで足りるんだけど、運用上は「同時プレイは2人まで」という内規が作られている。

トラキア776はターン制SLGで、各ターンの最初にセーブができるんだけど、そこでセーブしちゃうと詰むという状況が結構おこる。

「各ステージの開始時」と「毎ターンのセーブ」の2つがないと現実的にプレイ困難だ、というのが理由。

もし打開しようのない状況に陥ってしまったら、最初からやり直しだから。

でも1人で4つ使えれば、もっと難易度は下がる。

たぶんそういう前提で設計されてる。このへんにセーブデータがなかなか増えない理由がある。

プレイステーションのメモリーカード

プレイステーションでは、セーブデータが外付けのメモリーカードになって、中に15ブロックのデータ領域があった。

データ量によっては1ブロックに収まらなくて、2ブロック以上使うのもあったけど。

『ファイナルファンタジー7』の時は、データが15個もセーブできた、これはとても嬉しかった。4人で3つずつ使っても大丈夫。富豪気分。

それをやるとメモリーカード1枚使い切っちゃうという問題はあったけど。

納得いかないのは、セーブに必要なブロック自体は少ないのに、メモリーカード1枚に1箇所しかセーブできないようなゲーム。

これは明らかに容量不足とは違う理由で制限されてるんで、フラストレーションがたまった。

カードを買い足したり入れ替えたりも大変だけど、1枚のカードで切り替えできる互換品も買ってみたけど、1年か2年しか保たずに壊れてしまった。

セーブデータの値段

プレイステーションの、最悪でもメモリーカードを買い足せば何とかなるというのは、革命的だったし、最終的に20枚ぐらい買ってる。

でもプレステのゲーム自体は安くなったけど、トータルではあんまり変わらないな、という気持ちもあった。

昔やってたゲームのデータを消せば再利用できたり、途中で使用不能になったメモリーカードも多いしで、単純比較はできないんだけど。

このセーブデータの値段というのは、昔のゲームの値段を考える時に、見過ごされやすいポイントじゃないかと思う。

もうセーブデータの容量に悩む時代じゃないはず

昔のゲームはわかる。

容量が足りないし、増やそうとすると値段が跳ね上がったんだろうと。

パソコン用のハードディスクが、何十万円とかって時代だから。それでいて容量はCD-ROM以下とか。

今もゲームの容量は増え続けてるし、容量節約が必要なんだけど、ゲーム本体に比べると、セーブデータの容量はそこまで増えてない。

トラキア776の場合でも、元々の書き換え版やカセット版ではしょうがなかったとしても、おれがやったのはWiiのバーチャルコンソールで買ったゲームなんで、技術的にはもっとデータを増やせたはず。

とはいえ古いゲームに手を加えて、セーブデータ枠を増やすというのは、どう考えても改修のコストが高すぎる。

プレイステーション3は、その点上手くできてた。

架空のメモリーカードをハードディスク上に作って、そこにセーブデータを保存するということができる。

これが便利なので、同じPS1のゲームなのに、飛躍的に便利になってる。

古いメモリーカードも不要。PS2で遊ぶ時だけ使えばよくなった。

Nintendo Switchのセーブデータは理想に近い

Switchでゼルダをやってて気付いたのが、セーブデータがすごく良心的になってるということ。

最初にユーザーを作ってどうのこうのっていうのはめんどくさかったけど、でもユーザーごとにセーブデータが別に作れるから、何人でやっても全く問題にならなかった。

これでもし1人分のデータしか作れなかったら、ゼルダのゲームとしての価値が半分以下になってたと思う。

みんなでSwtichを取り合って遊んでたからこそ面白かった部分があるわけで。データ1個しかなかったら取り合えない。

ポケモンの時みたいに、結局遊ばないままになったかもしれない。

ゼルダのセーブの仕組み自体にもいいところがたくさんあるけど、それがユーザーごとに別々だから、1人で複数データ使うのと、大人数で1つずつ使うかで、難易度の変わる心配がない。

ポケモンに限らず携帯ゲーム機用ゲームは、だいたいセーブデータ足りないから嫌いだったけど、Switchは携帯機的に使えるとはいっても、家族で遊ぶことをちゃんと考えてある。

昔のゲームが遊べるようになるサービスがはじまるというけど、ちゃんとユーザーごとにセーブデータが作れるかどうか、というのもひそかに注目している。

とにかくセーブデータいっぱい作らせて

据え置きでもスマホでも携帯機でも。

いくらなんでもそんなには使わないだろうってぐらい欲しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?