見出し画像

苦しみの先にある達成感を味わうためにAthlete Agent・伊藤健太選手

アンダーアーマーでは、現在世界14カ国で「UAオールアウトマイル」というオンラインのRUNイベントを同時開催しています。「UAオールアウトマイル」とは、1マイル(約1609m)の最速タイムを競うオンラインのレースで、成績優秀者には賞金やアンダーアーマーのアイテムが授与されます。

また、1マイルの記録は他人と競うだけでなく、1カ月のトレーニング期間を経て、どれだけ自己記録を更新できたか、自身の成長を実感してもらうという目的もあります。アンダーアーマーのミッションは、アスリートに進化をもたらすことであり、より良くなろうと努力するアスリートのモチベーションを高めることです。このnoteでは、目標に向かって挑戦し続けている、4人のランナーのストーリーをご紹介していきます。


1人目は、Athlete Agentランニングチームに所属する伊藤健太選手です。伊藤選手は、学生時代は箱根駅伝出場を目標に陸上に取り組んでいました。しかし、その夢はかなうことなく、大学卒業と同時に一度は陸上競技を引退。約2年間をごく普通の会社員として過ごします。

「箱根」を走れずに引退することが決まった時は、目の前が真っ暗になりました。大学でやれることはすべてやりきったと思っていたので、気持ちを切り替えてがんばろうと競技の引退を決めました。しかし、サラリーマンとして2年間を過ごすうちに、くすぶっていたものが大きくなっていって、もう一度第一線で競技に取り組みたいと思うようになりました。

今から2年前、伊藤選手は新たに立ち上げられたAthlete Agentランニングチームが選手を募集していることを知り、挑戦を決意します。2020年7月、東京都杉並区の和田掘公園陸上競技場で、チームへの入団をかけたタイムトライアルに臨みました。結果は見事に合格。新たな実業団チームのメンバーとしての生活が始まりました。

毎日が挑戦しているような日々で、楽しいです。この世界に戻ってきて本当によかったと思っています。今の目標は、トラックでは中距離で日本選手権に出ること。チームとしてはニューイヤー駅伝出場を目指しているので、長い距離にもしっかり適応していきたいです。東日本予選のレベルの高さは知っているので、新しいチームで達成することは簡単ではありません。しかし、難しいからこそ挑戦しがいがあります。

伊藤選手は今年に入って1500mの自己記録を二度更新し、ランナーとして進化を続けています。目標であった日本選手権出場に必要な標準記録3分44秒50には、わずかに0秒40届きませんでしたが、自身の走りに確かな手応えをつかんでいます。

苦しい思いをしてなぜ走るのか? 最後に伊藤選手に走る理由を聞くと、こう答えました。

目標を達成できた時の達成感です。走っている時はもちろん苦しいし、やめたいと思うことも何度もあるのですが、目指した記録をクリアしたり、大会で勝てたりすると、他では得られない達成感があります。それを味わいたくて、走っているのだと思います。きついけど新しいことに挑戦できる環境で、人生で今が一番楽しいです。これからも目標に向かって、チャレンジし続けます。