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ビーチでヨットレース最高峰、アメリカズ・カップ前哨戦を観戦!


4年に一度開催され、来年バルセロナで開催されるアメリカズ・カップ

ヨットレースの最高峰として知られていますが、なんと近代オリンピックよりも歴史があり、世界一歴史のある国際スポーツ大会。来年は第37回目の開催です。


異例のバルセロナでの開催

通常は優勝チームが次回の開催場所を決める権利があり、アメリカやニュージーランドなどの開催がほとんど。前回はニュージーランドが優勝したことから、ニュージーランドで開催されると思われていたところ、オークランド市との開催地交渉が決裂。バルセロナが誘致活動を行い、異例のバルセロナ開催となったそうです。

過去にスペインのバレンシアで開催されたことはありますが、その時の優勝チームは海のないスイスのチームでした。

とにかくコストが凄い!

ヨットといえばお金のかかるスポーツ。最近アメリカのチームの家族にバルセロナで出会ったのですが、その時にいろいろ興味深い話を聞きました。

アメリカのチーム、ニューヨーク・ヨットクラブ所属のアメリカン・マジックのオーナーは大富豪2人。アムウェイの会長(家族の総資産50億ドル以上(7500億円))と大手トラックレンタル会社PENSKEの会長(総資産40億ドル(6000億円))。大富豪がお金の使い道がなく、趣味でヨットレースを始めると思われがちですが、全くその通りでした。

アメリカズ・カップに挑むための各チームの費用は1億米ドル(150億円)を超えるとされ、2013年に優勝したアメリカのチームは2.5億ドル(370億円)から3億ドル(445億円)費やしたそうです。そして最新の技術を駆使して造られたヨットは一隻8百万ドル(1億2千万円)から1千万円ドル(1億5千万円)。

普段アメリカ・チームは、ロードアイランド州やフロリダ州のペンサコーラでトレーニングを行っていて、本戦開催の1年半近く前に現地入りしトレーニングを行うとのこと。来年の本戦まで1年を残して現在300人のクルーやスタッフ、関係者がバルセロナに駐在しているそう。家族を含めると総勢700人!4人乗りのヨットレース(バックアップも含めてクルーは15人ほど)にこれだけの人数を海外に1年半も送るというだけでもビックリです。

アメリカズ・カップの前哨戦へ!

本戦開催のおよそ一年前に開催されるアメリカズ・カップ前哨戦(Preliminary Regatta)。バルセロナから南西に50キロ行ったところにある、ビラノバ・イ・ラ・ジャルトル(Vilanova i la Geltrú)で週末に開催されるということで行ってきました。ビラノバは何度か海岸沿いと街の中心に行っています。

現地での観戦方法は、3つ。

  • パブリックビューイングで見る

  • ビーチから見る

  • ボートから見る

民間のボート会社がボートを出していてパッケージを売り出していましたが、さすがお金持ちのスポーツなので高い!パブリックビューイング・エリアは海岸沿いのいくつかの場所に設置されるとのこと。肉眼でレースが見れるビーチにもスクリーンが設置されているとのことでビーチで観戦することにしました。

まずはレース・ビレッジへ

ビーチに行く前にまずはハーバーにあるレース・ビレッジへ。メインステージやオフィシャルグッズの店、スポンサーのブース、飲食エリアがあります。

フードトラックが何台か並んでいました。

バーやグリルなどの食べ物も。

一番混んでいるのは、バルセロナの大手ビール会社、Estrella Dammのブース。

日中結構暑かったので日陰が混み合っています。

飲み物一つにもれなく帽子が付いてきます。

メインステージではレース開始前の解説をスペイン語と英語でしていました。

オフィシャル・タイムキーパー、オメガの巨大時計。日本の大会スポンサーではヤンマーがありました。

いざビーチでアメリカズ・カップ観戦!

レース開始時間が近くなってきたので、ビーチへ移動。ヤシの木の並木が美しいです。

参加国はニュージーランド、イギリス、スイス、イタリア、アメリカ、フランスの6カ国。

レースを観戦したビーチはこのあたり。

沖には観戦に来たたくさんのボートが見えます。

パブリックビューイングのスクリーン前にはそこそこ人が集まっていました。

ヘリも2台飛んでいて、映像を撮っています。いくつかステージがあって、2時間半ほどのレースです。

実は高校生くらいのときにNHKのBSでアメリカズ・カップを放送していてその時一度ハマったのですが、それからアメリカに住んでも見ることはなく、久しぶりに見たらヨットの進化にビックリ!ヨットが着水しているのはほんの僅かな部分で、殆どが宙に浮いている状態!

何でも水との摩擦抵抗を減らし、スピードを上げるためにデザインされているそう。左右中央には翼がついていて、時折水中に入ったり、上がったり。速いときは60ノット(時速110キロ)前後出ていました。

スクリーンではヨットに国旗が付けられ、コースにも線が引いてあるのでフォローしやすいです。

観客は殆どが水着。日曜日だというのにビーチは結構空いていました。気温も28―29と暖かくビーチ日和で、一応ビーチセットを持っていって良かったです。

早速海に浸かりながら、レース観戦。なかなかできないスポーツの観戦方法です。

写真だと分かりにくいので映像で。ヨットが動いているのが見えます。

表彰式でシャンパン!

結局アメリカがニュージーランドを破って勝ち、レース・ビレッジのステージで表彰式が行われました。シャンパン(恐らくスペインのカバ)で優勝を祝います。一度生でシャンパンの祝福を見てみたかったので、これは達成しました。

この後もライブ・ミュージックなどがあるとのことでしたが祝福を見届け退散。

スピード感がなかなか伝わらないですが、この日のレースの動画はこちら。

行くまではどんな様子か想像できなかったですが、肉眼とスクリーンで結構楽しめました♪入場料などがないのも嬉しいです。そして何より来年のバルセロナでの本戦がより楽しみになりました。

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