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あんどぬ投資

まえがき

 わたしの本業はITエンジニアです。会社は辞めました。現在はフリーランスです。そこの経緯については、今後、マガジン「ITエンニジア雑記」で書くかもしれません。

 さて、わたしは某中堅国立大学経済学部経済学科を卒業したにも関わらず、ITエンジニアの道へと進むことになりました。その理由としましては、経済について学ぶことは、趣味だったからです。そして、希望する学部は「経済学部」以外考えられませんでした。就職のことなど、全く考えておりませんでした。職業としての銀行、証券、保険……全く興味がありませんでした。
 ちなみに、高校は、地元で3番目の自称進学校(笑)だったため、何の期待も持っておらず、塾にも一切通わず、家庭教師も頼まず、完全自学自習でした。その程度で受かる中堅国立大学だった、ということです。
 家庭が超貧乏だったので、私立大学は一切受けていません。学費を全て自分で賄う覚悟もありませんでした。

 わたしがまだ3歳くらいだった頃。趣味といえば、こども銀行券をただひたすら勘定することだけでした。もう少し成長した後は、UNOやトランプを並べて、下におもちゃの硬貨を設置します。並べたカードをすごろくに見立ててコマを進めていき、止まったカードを引っ繰り返して設置したおもちゃの硬貨を得る、という遊びを行っていました。最終目標は、1プレイで最高金額を得ることでした。ただし、おもちゃの硬貨の設置ルールやカードの枚数等に規定は無く、設定はガバガバでした。ある意味、人生の縮図だったのかもしれません。

 話が大分逸れてしまいました。結論から申し上げますと、わたしが採用している投資手法は「インデックス投資」と「ドルコスト平均法」の併用というものになります。

 「インデックス投資」というものは、大雑把にいうと、市場の全体に投資するような投資手法です。日本全体の株価や、世界全体の株価に対して投資を行います。
 「ドルコスト平均法」というものは、定期的に同じ金額で同じ金融商品を買い続けるという投資手法です。例えば、毎月10000円投資するとして、1月は1000円で10株買える、2月は2000円で5株買える、3月は5000円で2株買えるという状況だったとします。この時、月単位での変動は大きくなりますが、毎月同じ金額を投資することによって、1株当たりの購入金額を均すことができます。
 個別株よりももっと大きい単位の市場全体に対して、定期的に投資を続けることによって、平均購入金額を安定させる手法が「インデックス投資」と「ドルコスト平均法」の併用というものになります。

 この投資手法の最大のメリットは、放置しても良い、ということになります。わたしの本業はITエンジニアです。投資に神経をそこまで使いたくありません。なぜなら、わたしは過去に、個別株投資も行ったことがあるからです。個別株投資の場合、一度購入すると、値上がり・値下がりが気になって仕方無いものです。いつ購入すれば良いのか、いつ売却すれば良いのか。その判断もしなくてはなりません。神経が持っていかれます。本業が疎かになって、メインの収入源が揺らいでしまっては、本末転倒といえましょう。

 他のメリットとして、現金が手元にあるとつい使ってしまうということがありますが、それを防ぐ効果があります。もう、投資に使うお金は無いものとしてしまうのです。そして放置します。これだけです。

 今は、投資するにあたって、NISAという便利な制度があります。金額に上限はありますが、NISA口座で購入して値上がりした株式や投資信託には、売却した場合に売却益に税金が掛からない、というメリットがあります。
 また、つみたてNISAという制度もあり、一定期間ごとに積み立て投資を行うことにより、これもNISAと同様に売却益に税金が掛からない、というメリットがあります。

 わたしは、「インデックス投資」と「ドルコスト平均法」と「つみたてNISA(の一部)」を利用して、投資を行っています。つみたてNISAの年間の上限金額は40万円ですが、それを超える金額をわたしは投資しているからです。
 この投資手法で重要になってくるのは、ポートフォリオです。どういう金融商品を組み合わせて、積み立て投資を行っていくのか。ここを考える必要があります。

 主な選択肢としては、「新興国株式インデックス」「先進国株式インデックス」「国内株式インデックス」「新興国債権インデックス」「先進国債権インデックス」「国内債券インデックス」の6つとなります。この6つを組み合わせて、ポートフォリオとします。

 わたしの採用している投資手法の楽なところは、一度ポートフォリオを決めてしまえば、後は放置して良いところにあります。大概は、株式が下がると債権が上がり、債券が上がると株式が下がるものです。勝手にバランスを取ってくれるのです。

 というわけで、一番頭を使わなければならないところは、どういったバランスでポートフォリオを組むか、というところになります。

 諸説あると思いますが、わたしの毎月のポートフォリオは以下のようになります。

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