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📚柳井一平 小説、note内販売記事、フリー素材宣伝

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✍️編集柳井の小説の宣伝です。フリー素材もアトランダムに作ってます。ご利用ください。note連載分で値段を付けた物も宣伝しています。
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記事一覧

小説 頭と体

『 皆、何となく不安だろ?』

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800〜
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レグリーズ/教会

レグリーズ/教会 プロローグ  オーギュストは年齢は二十八歳の建築家だった。住まいはパリの北駅の近くで出身はロワール地方のアンジェだった。  オーギュストが建築の仕事を生業として選んだのは、生まれ育ったロワール渓谷の環境にあった。大きく 趣向を凝らした建物が物心ついた時からごく自然に周りにあり、それと共に彼は成長して来た。  ただオーギュストは周りの仲間と比べてやはり少しだけ建築に対して思い入れが違った。彼には他の仲間が経験しなかった様な不思議な体験と経験があった。

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1,000〜
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フィルタリスム

フィルタリスム イントロダクション 彼が絵を描いている。彼の絵は売れる。彼は職業画家である。 彼は今、フィルタリスムの絵を描きたいと思っている。今作っているのはフィルタリスムの絵である。 フィルタリスムは彼が生み出した、一つの芸術分野である。 フィルタリスムは彼が生み出した物ではあるが、多くの人々によって育てられた、謂わば農園である。 誰しもが、その奇怪な表現に魅せられ参加して園内作業にのめり込んでしまう。 彼は美術史の過去の偉大な作物を

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800〜
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小説 マイ・スィート・コールド・ハニー

マイ・スィート・コールド・ハニー 1、 教室に四人の女の子が座ってる。 彼女たちこそは、何を隠そう“クッキーの会”のメンバーなのである。 いかに美味しいクッキーを作るか? いかに形の美しいクッキーを作るか? …なんてことは一切考えてる訳ではなく、ただのクッキー好きの女の子たちだった。 皆で放課後に集まって、クッキーを山盛りに作って、紅茶でも飲みながらおしゃべりして、もしゃもしゃクッキーを頬張るだけ。 “クッキーの会”はケッコー行動的だった。

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800〜
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ダイヤXの定理

ダイヤXの定理 1、 「あなたのコレクションは何ですか?」 困った事にコレクションがない。この手の質問が恐いぐらいだ。日々の始終がこの質問のような疑問のような問いにかられている訳ではないが、時に心が捕らわれる。 だがもしかしたら人より多くは心が不安になる事が多い方かも知れない。かなり周囲のコレクションの話に敏感だし、そういった話に参加するのを避けようともしている。しかしそれでいて、その手の話に興味津々なのだ。 「わたしミッキー集めてるの」 それが聞こえた瞬間、右の

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1,000〜
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小説 アイスコーヒーでも…

アイスコーヒーでも… *あるカフェにて A:本当に何かないもんかな… B:うーん…

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800〜
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無機物の温度

無機物の温度 人間は 他人の魂を支配することに 無上の喜びを感じる。 (モンテスキュー・『法の精神』)    十一月十二日 a新聞朝刊

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900〜
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童話 キャンディー・ショップ “ローランサン”

キャンディー・ショップ  “ローランサン”  お店の名前は  “ローランサン” といいます。

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600〜
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小説 革命の時

革命の時 失われた時代への決別書、或いは限界を規定する事による再生 前編  人間、日栄澄彦

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900〜
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小説 梓城攻略之巻

梓城攻略之巻 作略は平日致さぬものぞ 作略を以てやりたる事は 其迹を見れば善からざること判然にして 必ず悔い有る也 唯戰に臨みて作略無くばあるべからず 併し平日作略を用いれば 戰に臨みて作略は出来ぬものぞ 孔明は平日作略を致さぬゆゑ あの通り奇策を行はれたるぞ 予嘗て東京を引きし時 弟へ向かひ 此迄少しも作略をやりたる事有らぬゆゑ 跡は聊か濁るまじ 夫れ丈けは見れ と申せしとぞ 西郷南洲遺訓 三十四より 其の一、梓城攻め入隊

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1,300〜
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小説 チョコレート・メモリーズ

チョコレート・メモリーズ  街のあちこちがグリーンになる五月の事。  ビュンビュカビュンビュカ車が通り過ぎる道の歩道に、五、六人の女の子が歩いていた。 みんなジャージ姿にでっかいしゃもじみたいなのをぶら下げているから、多分テニス部の子たちだ。 おっきい声で話し、おっきい声で笑っている。 今日はよく晴れているので、太陽の光がまるでミカンをむいた時にシュッと噴き出る果汁のように鮮やかだった。 みんな元気に歩いていた。 すると、ある地点で止まった。

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800〜
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小説 ING

ING  銀の涙を散りばめた  ひんやり冷たい夜空の黒         鼻腔を抜ける爽やかな風  喉から漏れる熱い溜息 1 、

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500〜
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寺山修司考察〜廃校舎の実験室

太宰治から村上春樹及び現代までの総論 寺山修司考察〜廃校舎の実験室 寺山の活動は、当時の人で膨張した東京の上昇運動のアンチテーゼである

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300〜
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現象論としての村上春樹

現象論としての村上春樹 太宰治から現代までの文学及び文化についての総論を始めたい。まず最初に範囲。太宰治、三島由紀夫、寺山修司、村上春樹という縦軸で考えて行きたい。だが、評者は実はあまりこれらの作家を読んでいない。そういう事で、この時点で評者の事をいい加減な輩だと感じた方は読むのを避けて頂きたい。 読書歴として、太宰治は四分の三位は読んだ。最終的に全ての著作を読むのを断念した。学生時に漱石、芥川には共感する物、又は自分にとってプラスになる物を見出だせたが、太宰治の作品を読む

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300〜
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