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原作読む派!?読まない派!?映画好き達の永遠の悩みについて

「恥の多い生涯を送って来ました。」

『人間失格』太宰治

こんなキャッチーな書き出し思いつける生涯を送ってきたかったです。
突然失礼致しました、皆様お久しぶりです。
最近はひょんなことから部長の林さんに純文学を教えてもらい、どっぷりハマっております。映画部の人間失格、君嶋です。

上記の通り、勝手に純文学勉強期間の手始めとして太宰治を読むことにしたのですが、見事にハマってしまい気付いたら短編・長編含めて20冊以上を読破。
更に彼の生涯についてもネットなど調べ、すっかりにわか太宰オタクです。
しかしそこは根っこは映画好きなのです。次に頭に浮かんだのは
「太宰治がテーマだったり原作の映画を今見たらもっと面白くなるんじゃないか…?」
ということでした。
そこで早速以下3作品を鑑賞してみました
※タイトルを押すとU-NEXTのリンクに飛びます。

『人間失格』(2009) 鑑賞二回目

太宰お馴染みのポーズがサムネ

『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019) 鑑賞二回目

左右逆ですがやはりそれっぽいポーズになるんですね

『グッドバイ ~嘘からはじまる人生喜劇~』(2019) 初鑑賞

正確には太宰の原作は未完なので外伝的な立ち位置ですが

するとどうでしょう、初鑑賞の時はさっぱりだった内容がとても面白く感じたり監督のこだわりがわかりやすく伝わったりするというプラス面もあれば、
逆に1回目では気にならなかった点が原作を好きになったからこそ「なんでそうしちゃうんだよ!」と指摘したくなる部分が現れたりします。
そこでこの映画好き達を悩ませる永遠のテーマを思い出したのです。

「原作読んでから映画観る派!?敢えて原作は読まない派!?」

というタイトルの話です。
昔から映画は漫画やアニメ、ドラマ、小説を基にしていたりその作品の続編・完結編としての劇場版という形での映画化するという流れが非常に多いコンテンツではあります。
今回は漫画・アニメ・ドラマの続編的なものは含みません。
個人的にはそちらの結論はハッキリしていて
「続編ものは全部観てから映画を観た方が絶対面白い
と思っているからです。もちろんダイジェスト的に「今までの俺たちは~」と語ってくれるパターンもありますし、敢えて
”今までのシリーズを観てなくても楽しめる♬”
的な親切な作り方をしてる作品も多々あるかとは思いますが、
それでも過去シリーズ観てた方が絶対面白いですよね。

それよりも小説や漫画をゼロから映画化した作品です。
最近だと洋画は『DUNE/砂の惑星』シリーズは名作小説の見事な実写化、
邦画だと『キングダム』シリーズなど大人気漫画の映画化も人気でした。
DUNE』は原作未読でも楽しめましたし、『キングダム』は漫画全巻読んでいて映画も大好きなシリーズです!
つまり自分の中で決着はついていないのですが、
原作を読んでるときのメリットは

  • 原作へのオマージュ、リスペクトが伝わりやすい

  • 物語への理解度が元々高いためすんなり入り込める

  • 原作と映画版の違いを楽しめる

等が挙げられると思います。
逆に原作を読んでいない時のメリットは

  • 新鮮な物語展開を楽しめる

  • 作品に対する先入観がなく楽しめる。

  • 比較ではなく作品そのものを評価できる

などが挙げられそうですね。
他にもあったら是非コメント等で教えて下さい!

今回の太宰治関連で言うと
『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)の方は
1回目では原作や彼の人生を知らずに観たからかあまりノれずに
「イケメンのチャラ男が破滅的に美女達と遊びまくってる…」
ぐらいしか感想がなかったのですが、彼の小説や生涯に詳しくなってから観ると面白く感じる部分が増えていたのです!セリフ回しなどでイチイチ
「それをそこで使うのね!ウンウン!」と楽しめたシーンもありました。
(もちろん満足いかない部分もありますが…)
結局のところ”作品による”というのが結論ではあると思うのですが、
是非映画好きの皆様は原作読んでから観るタイプと敢えて情報を入れないタイプかを友人と熱く語り合ってみてください。
十人十色の映画の楽しみ方が見えてくるかもしれません。最後までお読みいただきありがとうございました!