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One Point読書(~マンガでわかる年収400万円からのライフシフト2)


1 本日のOne Point読書

 「~マンガでわかる~年収400万円からのライフシフト2」(アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著、双葉社)

 100年人生、学び直し・リスキリング・リカレント教育が完全に市民権を得た感がありますが、それを世に広めるきっかけとなった「LIFE SHIFT」、「LIFE SHIFT2」。本書は「LIFE SHIFT2」の考え方・エッセンスを漫画化したのが本書です。
 
 本書のストーリーは主人公の元4回戦ボクサーの浦床一心(うらとこ いっしん)がボクサー引退後、資源回収会社「ガンガン・エコロジー」に就職し、家族を持ち平凡に暮らしていましたが、ある日、突然、勤め先の「ガンガン・エコロジー」が同業者の「フタバRC」と合併することになります。

 その頃から自身の将来やキャリアについて漫然とした不安や養わなければならない妻と子供のことなどが止めどなく頭の中で巡る様になり、自身のキャリアについて明確な答えが見えないながらも、足掻きながら、模索するようになります。

2 この本からのOne Pointメッセージ

 合併を社員たちに伝えた後に、ガンガン・エコロジー社長の岩兼光彦に対して「社長はこれからどうするんですか?」という社員からの問いに対して、岩兼は「一つの部屋に二人の親方はいらんだろう」(岩兼は元力士で、その後、トラック運転手等様々な仕事を経験し現在の会社を起業したという設定です。)と会社を去ることを伝えます。

 続けて、「実はな、海外に出ようと持っている」、「東南アジアか東欧かアフリカもありうるな・・・」、「この仕事で身に付けた経験や知識はどこかで活かしたいからなぁ」、「だったらいっそ、海外へ出て、日本のノウハウを活かすほうが面白いだろ!」

 この岩金の姿勢は自身のキャリアを漫然と模索し始めた社員たちに大きなインパクトを与えます。

 「驚きませんでしたか?あれが❝一歩踏み出す勇気なんだって・・・❞海外までアンテナを張る好奇心と実行しようとする勇気・・・」、「その二つで社長はあり得る自己像を見出したと思うんです。」
 また別の社員は、「仕事がなくなるかも、給料が下がるかも、なんてビビってたな何も守れない。そこで一歩踏み出せるかどうか・・・。それが俺と社長の違いなのかもな」と思いを巡らせます。

 キャリアについて漫然とした不安の中にいる私たちに希望となるこの本からのメッセージがこちらです。「人生の移行を成功させるヒントは、ワクワクできて新しい「自己像(アイデンティティ)」に繋がる道を探すことなんですよ。


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