大学一年生の考える合意形成

私が、高校3年の学校祭において、クラスを導く際に用いた合意形成についての考えを大学一年となった今、改めて自省自戒し、記します。

合意形成:合意形成(ごういけいせい、英: consensus building)とは、ステークホルダー(多様な利害関係者)の意見の一致を図ること。 特に議論などを通じて、関係者の根底にある多様な価値を顕在化させ、意思決定において相互の意見の一致を図る過程のことをいう。 コンセンサスともいう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/合意形成

目次 

  1. 短期的・中期的・長期的なメンバー・チームの利益を最大化させること

  2. 意見の公平さを意識すること

  3. 相手の意見から相手の意図を読み取ること

  4. メンバーの理解を最大限に得られるように行動すること

  5. 補足


1.短期的・中期的・長期的なメンバー・チームの利益を最大化させること

合意形成が終わった後も、チーム全体が達成感を感じ、今後も成果を上げ続けるためには、特定のメンバーだけが得をするような合意ではなく、全体の利益を最大化することが必要です。
また、時間がないからといって、合意が得られないような話し合いをすることは避けなければなりません。リーダーは、事前に準備することで時間をうまく使い、十分な合意が得られるように話し合いの場を設ける必要があります。もし時間がなくなってしまった場合でも、リーダーはチームをまとめるための方法を見つけ出すことが重要です。最終的なチームとしての目的を達成するために必要なことを模索してください。
例えば、Googleformを用いて、意見を集める時間を削ることや、話し合いも特に重要なことのみにするなど、やりようはいくらでもあります。


2.意見の公平さを意識すること

人が発言する意見には、声の大きさや発言者の印象、発言状況やタイミングによってバイアスがかかることがほとんどです。大切なのは、このバイアスを解消し、意見の公平性を保つことです。
例えば、多くの人が発言している中での一つの意見は、重要度が低く見られるかもしれません。一方、あまり発言がない中での意見は、重要度が高く見られることもあります。
また、発言者が社会的に信頼がある場合とそうでない場合には、意見の公平性が損なわれることがあります。さらに、話し合いの最初や途中、終盤で発言される意見によっても、人々の印象が変わってしまうことがあります。
このようなバイアスがかかってしまう場合が多いため、リーダーは注意を払って、意見の公平性を保つように努める必要があります。そのためには、バイアスを解消するための方法を考え、一つ一つの意見に対して公平な評価を行うことが大切です。


3.相手の意見から相手の意図を読み取ること

リーダーは、話し合いの中で、相手の発言内容の意図を理解することが重要です。しかし、発言者は自分の意見をただ述べるだけの場合もあるため、リーダーは発言内容の意図を読み取ることが必要です。
その意図を汲み取り、他の案でもその意図を実行できないかなど妥協点を見つけることが必要です。また、発言内容の重要度を判断する際にも、意図を理解することが重要です。リーダーは、相手の意図を理解することで、より良い意思決定を行うことができます。


4.メンバーの理解を最大限に得られるように行動すること

リーダーはチームを導くだけでなく、その後の活動で利益を得られるようにも導く必要があります。質の高い合意形成は、その後の活動を円滑に進めるのに役立ちますが、質の低い合意形成は、チーム内の結束を損なう可能性があります。
例えば、少数意見に耳を傾けない、または一部のメンバーの利益に重きを置くなど、質の低い合意形成を行うと、後に活動意欲に影響を与えることがあります。
リーダーの役割は、チームを導くだけでなく、活動の最終的な幸福度を最大化するように働きかけることです。そのためには、メンバーの意見に耳を傾け、全員が納得できる形を模索することが必要です。また、誠意を見せることも重要です。結果的な合意形成の内容だけでなく、そこに至るまでの過程もメンバーの理解を深めるために重要です。
上記の内容は人によっては至極当たり前の考えであると思いますが、言葉には深みがあります。自分の理解度以上に深い意義を持つことがしばしばあると私の経験上思います。
抽象的な言葉をいかに具体に落とし込み、自分のチームに適応するかは、リーダーのチームに対する熱量次第です。常に、上記の内容を意識し日々自省自戒し続け、さらに深みのあるリーダーシップを目指してください。
自分が組織のために必死にやり方やあり方を模索すればきっと成功するので、自分なりの方法を頑張って探してください。




【補足】


・少数意見や反対意見について

特に大事なのは、少数意見や反対意見に耳を傾けることです。少数意見や反対意見側の人たちは、その意見をクラス全体の場では言いにくいはずです。それを言いやすい雰囲気を作ったり、もしくはGoogleフォームなどで匿名で意見を集めるのもいいでしょう。
私の感覚ですが、こういう小さな一つ一つのこと※ に意識を向けることが合意形成において最も重要なことだと思います。一つ一つのことに意識を向けて、誠実さを見せることで、多少自分の納得がいかない点でも、その人の誠意に感化されて、納得することもあるからです。

※一つ一つのことというのは、ある人の意見、というわけでなく、言いにくいだろうなと予想した上で、言いやすい雰囲気を細かいところで作っていくことなどです。


また、「無言の責任」についてもメンバーに伝えました。組織の一員として、意見を持つと言う責任を遂行する義務があります。そのため、無言は意見がないと言うことを意味せず、その場の雰囲気に賛成していると言うことを意味します。
無言の責任については、またNoteに載せたいと思います。


・初動の話し合いについて。

確かに、話し合う時間は限られています。しかし初動の話し合いこそ、中期的・長期的な目で見たときに、チームの利益を最大化させるための大切な時間です。
初動の話し合いは口頭で行いました。この際には、リーダーであろうあなたは、話し合いが有意義なものになるように、一つ一つの所作に気を使い、短い時間を最も有効活用できるように(例えば、議題について前々日から前もって伝えるなど。)前もって動いたり、当日は話し合いを円滑に進める必要があります。
そして、その後の土曜・日曜日にはGoogleフォームを作り、一人一人の意見を集めます。
そして、それをまとめたものを提示し、最終決定に向かいます。

何度も言いますが、具体的に私が大事にしていたことは、少数意見や反対意見を言ってくれることがとても大切なのだと、何回もメンバーに伝えたことです。見かけ上の多数意見(バイアスがかかった意見)は自分が配慮せずとも自然に全体に伝わりますが、少数意見は伝わりづらいです。特に意識して欲しいポイントです。

また、口頭だけでなく、LINEにいろんな説明を載せるのも見やすくていいと思います!


参考になれば幸いです。お読みになっていただきありがとうございました。

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