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・春の月やもめの友より巻手紙 


夫の親友2人の妻さんは認知症だ。
1人は昨年、旅行中にお会いしたが、比較的軽度だった。
もう1人は重症で会えず、昨年11月に天寿を全うした。

まさに親友で、70年もの長いお付き合い。
茨城に帰ると必ず一泊し、妻さんの手料理を頂いた。

家族でお邪魔したこともある。
彼らが日本一周ドライブ旅行の途中で、我が家に泊まったことも。

12年前、3家族で猪苗代湖の宿で宴を開いたのが妻さんとの最後だった。


さて、彼から故郷の名物が送られてきた。
お馴染みの水戸の梅と、ひたちなか市のほっしい〜も。

前者は包装が新しくなったが、昔ながらの味。
後者は芋とパイのマッチング。
どちらもありがたく頂く。

添えられていた巻手紙がすごい。
1メートルの長さに、ぎっしりと達筆で、妻さんとの思い出が記されている。

彼は多趣味で、全てにおいて名人だ。
テニス、社交ダンス、絵手紙、書道…。

テニスは県大会出場、ダンスは夫婦で競技大会に、絵手紙と書道も教えていた。

仕事も80歳過ぎまで、東海村原子力発電所の
必須エンジニアとして活躍していた。

同級生ながら、夫も尊敬している。
憔悴の彼を見舞いがてら来月、茨城観光をしたいと思っている。

里よりどーんと芋&梅菓子花だより 姫

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