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果樹とヒグマ。

ホームセンターに果樹苗が並ぶこの時期、
無性に新しい苗が欲しくなる。

今のところ我が家に植わっているのは、ブルーベリー、ハスカップ、ジューンベリー、ブラック/レッド/ホワイトカラント、ビルベリー、ラズベリー、サスカトゥーンベリー、リンゴ、梨、サクランボ、そして室内越冬しているレモン。

ヒッ、すでにめっちゃいっぱいあるではないか・・・

だがしかし、4日前ホムセンで落ちたのだ、恋に。
相手はイチジク苗

UnsplashのMichal Hlaváčが撮影した写真
イチジクっていろんな種類があるんですね。
どれも美味しそう。
めっちゃ栄養あるらしい。

昨年迷って結局諦めたサクランボ苗「さおり」も捨て難い。

さらに、花粉目的でアンズも欲しいところ。
原料まで自家製の美味しい梅酒なんて、最高ではないか。
(まぁ実際収穫できるようになったあかつきには、和歌山の高級でプリプリの梅が欲しくなったりするのだろうが)

ネットショップでは、めちゃくちゃ強健で体にも良いというナツメの苗に釘付け。

Image by xbeing from Pixabay
欲しい・・・。デーツ大好き。

さらに息子からは、先日ふるさと納税で届いたブラッドオレンジのリクエストが。。

これは一般的な果物じゃないかもしれないが、オリーブの木も育てたい。
でも一般に一本じゃ結実しないから、二本必要で、冬は室内避難が必要だ。
・・・場所はあるのか?

UnsplashのTina Xiniaが撮影した写真
樹形と葉の色が美しい。

北海道に住んでいるくせに、月桂樹やレモンといい、地中海性気候の植物がやたらと欲しくなる。

物欲はとどまるところを知らないが、1つ重大な懸念がある。

我が家はヒグマの国に接しているのだ。
かつてこの敷地に家を建てる前、残雪上に親子グマの足跡を見つけて戦慄したことがある。
隣の畑(といっても数百メートル先ですが)は夏にヒグマの食害を受けている。

この足跡は、ヒグマ以外考えられない。。

札幌市南区では家庭菜園や放棄果樹の熊の食害が問題になっている。
森に囲まれた地区とは言え、札幌で起こっている問題が、我が家に起こらないと誰が言えようか。

上の本を参考に(とても良い本です。機会があれば一読を。特に北海道の方は是非)対策を考えると、

  1. 果樹を伐採する(植えたばっかりなんですけど)

  2. 電気柵を設置(伐採しないなら、これしか選択肢はない)

熊の電気柵はかなり低い位置に設置する必要がある。
さらに下草は定期的に刈らないと漏電して威力を失う。
電源は摂れないところもあるから、パワーユニットが必要かも知れない。

出典:神武海.  効果的な電気柵の設置と注意点(クマ編). 牧草と園芸 第69巻第5号(2021年)

うちの果樹達が実を結ぶ前に、これらの設置が必要かと思うと本当に気が重い。

しかし、ヒグマとの共生には、ゾーニングが大切なのだ。
つまり、人の国(町)熊の国(奥山)を分け、間にバッファーゾーンを設ける。
我が家はバッファーゾーン寄りの防除地域に位置する。

出典:読売新聞『過去最悪のクマ被害、全国の死傷者200人近く…「秋田と岩手で何があったか検証すべきだ」』2023/11/16

クマのような頂点捕食者がこの世に存在しなくなることは、生態系保全にかなり致命的な打撃を与える。だから、共生は必要だ。
それに、箱罠や銃で排除しても、それによって主不在となったテリトリーに新しいクマが移入してくるだけだ。

今後、果樹は電気柵で囲いやすいように、まとまった場所に植えるようにしよう。

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