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伊那谷の後輩たちに伝えたいこと~Uniculでの1年間の活動を振り返って~

Unicul Laboratoryの上山です。
僕は昨年の3月より1年間Unicul Laboratoryでコアメンバーとして活動してきましたが、今年の3月末をもってコアメンバーを卒業し、活動を一区切りしました。1年間の活動を振り返り、今回投稿させていただきます。

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長野県の上伊那郡の出身ということで声をかけていただいて、地元に恩返しをすることが夢である僕は、「東京にいながら伊那の後輩たちの役に立てる」と思い、Uniculに参加させていただきました。

この1年間を振り返ると、本当に濃密な経験をさせていただいたなと感じました。2つのプロジェクトで昨年4月から今年1月まで大学生活と並行して活動したので、本当に1年とは思えないほど濃密でした。

昨年8月に運営に参加した「伊那谷サマースクール2019 in みのわ」は、初めてのプロジェクトで、経験豊富なメンバーの中で出だしから一人出遅れ感を感じていましたが、チラシ作成や、告知のための高校への訪問(実際にワークショップを体験してもらうこともありました!)などの活動を行いました。

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伊那弥生ヶ丘高校でのワークショップの様子)

これらの取組みだけのおかげというわけではありませんが、参加者が前年度の3人から11人まで増えました。中には、保護者の方や担任の先生方から勧められて参加してくれた生徒も多くおり、参加してくれた生徒のみならず、周囲の方々にも活動に共感をいただけているのかなと嬉しく感じました。
加入して最初の活動だったので、リモートでの活動に慣れていなかったり、先輩のすごさに圧倒されていたりと100%満足という実感はありませんでしたが、参加してくれた高校生の表情を見て、活動に参加してよかったなと感じられました。

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(伊那谷サマースクール終了直後、一緒に運営したメンバーと)

今年1月の伊那北高校の総合学習は母校での開催ということもあり、プロジェクトリーダーをさせていただきました。

運営メンバーの募集を9月に行い、10月から日程や企画の内容決めをスタートしましたが、課題が山積みでした。高校の授業内でのプログラム開催は4年ぶりで、新企画だったので昨年の内容を参考にできない上に、自主開催の伊那谷サマースクールとは異なり、高校の先生方の想いを反映しながら自分たちの伝えたい内容を考える必要がありました。さらに、200人という大人数を一度に見たり、2時間という短時間で1回きりの授業であったりと、様々な課題を解決することに苦心しました。

実際に団体内で当日の流れをシミュレーションした際にも変更するべき点がいくつも見つかり、年末年始も大変忙しくなってしまいました。結局準備がギリギリまでかかってしまい、高校の先生方には最後まで改善しようとしてくれてよかったと言っていただけたのですが、やはりもっと余裕を持ったスケジュール感でできればよかったなと感じています。

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振り返ると多忙な1年だったなと思いますが、この1年がきっと将来どこかで何度も役に立ってくるのだろうと感じています!(学校のテストを1つすっぽかしたのも今となってはいい思い出です!)

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大きく分けると
・長野のために活動する
・プロジェクトを企画、運営する
という2種類の経験をさせていただきました。
どちらも普通に大学に通うだけではできない経験だったと思います。

とはいっても、高校生と関わっていく中で、自分がやっていることは大学生だからこそできていることでもあるんだなと感じました。特に地方では高校生と大学生のつながりが少ない一方で、高校生は大学生に聞いてみたいことがたくさんあるように思います。大学に進学する人が増え、情報を手に入れる手段も増えている一方で、どんな情報が必要なのか、どの情報が信じるに値するかを判断することは、高校生にはまだ難しいことかと思います。
大学は社会へ出ていくための準備期間と思っていましたが、大学生の今しかできないこともあるんだということを感じることができました。同じように感じている大学生が、Unicul Laboratoryで活動してくれることを願っています。

今回卒業という決断をした理由は、Uniculに入って、将来のことをより真剣に考えるようになったからでもあります。大学に入って、ぼんやりしていた視界が少し晴れ、また広がったように思います。将来の夢の方向性は変わっていませんが、具体的にどんなことをしたいのか、しなければならないのかがわかってきました。不器用な自分は2つのことを同時にこなすことは苦手です。なので1つ1つに真剣に向き合えるように卒業させていただくことにしました。

この1年間があったのは、いつもあたたかく自分たちの活動を応援してくださった伊那の熱い大人の皆さん、高校の先生方、参加してくれた高校生、あのとき声をかけてくださった丸谷さんをはじめ、いつも協力してくださったUnicul Laboratoryの皆さんのおかげです!
本当にありがとうございました!

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最後に、昨年11月に伊那市中学生キャリアフェスで登壇させていただいた際に、地元の中学生の皆さんにお話したメッセージを書き添えて、まとめとしたいと思います。(内容を一部加筆しています)
コロナで休校になり、不安な状況が続く中ですが、伊那谷の後輩の皆さんに、心に留めておいてもらえたら嬉しいです。

花(夢)を咲かせるために

「人生を◯◯に例えるとしたら?」

突然ですが、僕が大学で学んでいる経営学では、複雑なケースを抽象化したり、簡単なケースに置き換えて考えることが多いです。そこで今回は、多様な人生を、多くの人が育てたことがあるであろうアサガオの一生に例えて考えました。

1:種
種は中学生高校生の皆さん自身です。そこには夢と希望がいっぱいに詰まっています。言い換えればいろいろな可能性が詰まっています。どんな花を咲かせるのかは全くわかりません。

2:芽と根
種をまいて少しすると、地上には芽が出ます。その頃地下では根を張り、成長するために水や養分を吸収します。大きく成長するためにはしっかりとした根っこが必要です。人間にとっての根っこは、正しいことと間違っていることの区別ができたり、好き嫌いを感じられる感覚だと思います。また、言葉を使っていろいろな表現をできることも大切です。これらによって、知識や経験という養分を吸収することができます。

3:ツル
芽はやがてツルをのばしていきます。ツルには小学校や中学校が当てはまるかと思います。家の中から広い世界へと出てたくさんの経験を通してぐんぐん成長していきます。

4:葉
成長期が落ち着いてくると、今度は花を咲かせるために光合成をする葉がつき始めます。中学校や高校の時期です。勉強も少し難しくなるけれど、それは仕事をするための知識を身につける土台になります。

5:つぼみ
光合成ができるようになってより多くのエネルギーを得られるようになるとつぼみがつき始めます。高校や大学の時期にあたります。もう今にも花を咲かせようとしていて、開花が待ち遠しいですね!

6:花
ついに花(夢)が咲きました!やったね!

アサガオの一生はこんな感じだと思います。

でもこれはあくまで順調にいった時の話です。まいた種全部が芽を出すわけではないし、つぼみがついてもなかなか開いてくれなかったり、ついには最後まで開いてくれないままということもあります。皆さんもそんな経験をしたのではないでしょうか。それはなぜなのでしょう?

まず、花が育つには何が必要でしょうか?水や酸素や光や肥料といったものがあがるでしょうか。ではこれらを与えるだけでアサガオは育ってくれますか?早く育つものもあれば、なかなか育たないものもあると思います。それはアサガオがうまく水や酸素を吸収できていなかったり、光合成がうまくできていないからではないかと想像できます。
水や酸素や光や肥料とは、人にとっては日常の経験であったり、学校や塾や本が当てはまると思います。最近ではYouTubeの動画でも勉強ができる時代になりました。それでも、こんなものいらない、役に立つのかわからないと勉強はそっちのけだったり、なんとなく毎日を過ごしてしまうとなかなか成長にはつながりません。先にも言ったように皆さんには可能性が詰まっています。大事にしてあげてください!

次に、つぼみが開いて花を咲かせるにはどうしたらよいでしょうか。これは少しセコイと思われるかもしれませんが、つぼみを増やせば良いと考えるのはどうでしょうか。本物のアサガオがつぼみをつける数は操作できませんが、僕たちはいろいろなことに興味を持ち、チャレンジすることで増やすことができます。中学生・高校生の皆さんはこれから先いろいろな経験をして、惹きつけられるものに何度も出会うと思います。その時はぜひ遠慮せずに全部に挑戦してみてください!そして、自分が本当にやりたいと思えることを見つけてください!

現在コロナウイルスの影響で学校へ通えなかったり、家から出られないという状況にいる人が多いと思います。しかし、学校に行かないと何も教えてもらえないというわけではなく、インターネットという文明の利器で家にいながらでもいろいろなものを手に入れることができます。こんなときだからこそ「自分で学ぶ力」、「自分で手に入れる力」を育ててみましょう!

ここまで長々と書いてきましたが、伝えたいことは2つです。

・可能性を大切に!
・いろいろなことに挑戦しよう!

実はこれは今までの自分への戒めでもあります。今でさえ母親から同じことを言われることがあります。
中学生や高校生に小学校時代は二度と訪れないように、大学生に中学校、高校時代は二度と訪れません。おそらく皆さんよりも多くの後悔をして来ている先輩からのアドバイスです。ぜひ参考にしてみてください!

ありがとうございました!

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