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伊那北高校プロジェクトを振り返る ~メンバー座談会~

2020年1月9日に、長野県伊那市にある伊那北高校で開催された「伊那北高校プロジェクト」。

 このプロジェクトは、伊那谷サマースクールのご縁から高校の先生にお声がけをいただきスタートした企画です。高校2年生の探求学習の2時間をいただき、私たちスタッフが高校2年生に向けて、進路選択やUniculでの活動の中で大切にしている価値観や軸、目標などを踏まえてお話ししました。また高校生に実際に目標、価値観・軸を考えて将来ありたい姿を仲間たちに発表しました。


 Unicul Laboratory からは、リーダー陣5人のうち4人、社会人2人、大学生4人の計11人が参加しました。私たちの進路選択における目標や価値観・軸を踏まえた話から、それぞれ高校生に自分のやりたいこと、将来、自分が大切にしていることについて考え、学びを深めました。

 このnoteでは、企画から運営に携わってきたリーダー陣5人に、これまでを振り返ってインタビューしていきたいと思います。
 
 詳しい実施内容はこちらの開催報告に詳しくまとめてありますので、ぜひお読みください!

伊那北高校プロジェクト2020 リーダー陣

リーダー:上山 航矢
山本 凌我 田中 嵩大 久保 賢周 金 みず希
(記事編集:舩窪 花純)

ーー伊那谷サマースクールがきっかけで始まったこの企画も無事完走ということで、リーダー陣の皆さんにまずは参加動機をお聞きしたいと思います。伊那谷サマースクールも企画運営し、今回この伊那北高校のリーダーを務めた上山さんからお話をお伺いしたいと思います。

上山:実は、伊那北高校は、私の母校なんです。そのため、自分が高校時代にやっておけばよかったと思うことや高校と大学とのギャップ、地方と都会とのギャップを後輩たちに伝えられる機会にしたいと思い参加しました。

ーー伊那北高校は上山さんの母校なのですね!より一層力が入りますね!ほかの皆さんはどうですか?

山本:私は昨年度、あいづ未来人財育成塾でリーダーを務めたときのやりがいがが忘れられず、再びリーダー陣としてプロジェクトに関わりたいと思い参加しました。また、僕自身、高校時代に大学選びにおいて非常に悩んだ経験があります。今回のこの伊那北高校の企画は自分の高校時代の経験や学びを高校生に伝えることが出来るチャンスだと思ったこともこの企画に参加したことのきっかけです。

金:私は高校時代、どのような大学があるのかを知る機会があまりないままなんとなくで進路を決めてしまいました。大学生となり、自分の高校時代の経験から、今の高校生には自分自身の選択肢を増やすためにも進路について、どのような大学、方向性があるのかを知ってほしいと思い、このプロジェクトに参加しました。

田中:私は現在4年生で、就職活動の際に自分が何をしたいのか分からず悩んだことがあり、早い段階から進路を決めることの重要性を実感しました。今回の伊那北高校プロジェクトはその就職活動を通して得られた経験を高校生に伝えられるいい機会だと思ったので参加しようと決めました。

久保:私は大学生になってから進路にたくさん悩まされました。そこから培った、進路の決め方、悩み方といった部分を高校生に伝えることができればと思い参加せていただきました。高校生が悩みに振り回されることなく、もっと広く世界を眺めることに時間を使ってほしいというのが私の思いなので、その部分をしっかり伝えられたらと思います。

ーーなるほど。皆さんの参加動機がとてもよく分かりました。次に、実際ワーク作りを通して何か学びになったことなどあったら教えてください。まず、ワーク作成を行ったことのある上山さんからお聞きしたいと思います。

上山:はい。私は、準備期間を通して、ワークづくりは自分の思う通りには進められないことが多く、また自分の考えを仲間にうまく伝えられなかったなという思いがありました。共有や指示通しが上手くできずに他のリーダー陣に頼ってしまう部分が多く、当日スタッフの皆さんへの連絡も遅く、また不十分になってしまうことがありました。多くの人に迷惑をかけながらも、皆さんのご協力があって企画を終えることができ、感謝でいっぱいです!

田中:私は、高校生はもちろん、学校の先生や当日スタッフなど、様々な人のニーズや事情を汲んで準備しなければならない大変さを実感しました。うまくいかないこもありましたが、最終的にリーダーの上山君を中心に形にすることができて本当によかったです。

山本:私は、もう少し計画的に準備を進めたかったと思います。田中くんも言っているように今回の企画は様々な人のニーズを汲んだものでしたが、計画性がなかったために開催日直前に焦って徹夜で作業することになりました。高校生に伝えたいことは何か、自分たちの想いをどのようにワークにのせたらよいのか、ぎりぎりになって考えてしまったところもあり、徹夜作業になってしまいました。無事開催できたのでよかったですが、ステータスの共有等をしっかり行って、余裕を持った準備をしたかったです。

久保:私は、自分が高校生のとき、どんなことを知りたかったかという部分を丁寧に深掘ることを大切にしていました。また、それをどう伝えれば高校生に上手く響かせることができるか。この2点は準備期間中によく考えられたと思います。

金:今回のプロジェクトは、すでにテーマがあり年間のスケジュールで動いている授業のうちの1日をいただいたこともあり、その中で自分たちが高校生に伝えたいことをどのように伝えるか、その調整が大変でした。私は初めてのプロジェクト参加だったこともあり情報の共有やチームメンバーとの協力において至らない部分も多くありましたが、メンバーの方々が優しくフォローして下さいました。この経験で得たことを次の機会に生かせればと思います。

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▲ミーティング中の様子。何度もプログラムを練り直しました

--皆さんこのワークを作るうえで、様々な観点から学びを得られたのですね。そんな中、本番を終えることが出来たと思うのですが、無事に終えることが出来た率直な感想を教えてください!

上山:今までいくつかの企画に参加させてもらいましたが、やはり高校生にとって進路を考えることは難しいし、友達や同級生にそれを話すことは勇気の要ることで、わずかな時間でできるようになるのかという懸念もありました。それでも高校生の皆さんが真剣に取り組んでくれて、お互いの夢を尊重し合っている姿が印象的でした。お互いに発表し合うことで、高校生同士で共通点を見つけたり、励まし合ったりしていました。また、スタッフと高校生との会話も盛んな印象を受けました。スタッフと会話することで、もしかしたら自分はこんな分野に興味があっるのかもしれない、やりたいことが分からなかったけど、自分はこういうことをするのが好きかも!等の反応を受けたときはとても嬉しかったです!これから希望する進路が変わっても、それぞれの目標に向かって進んでいけるよう応援しています!

山本:私は、ワークに一生懸命取り組んでくれている高校生の姿が印象的でした。過去を振り返ることは初めての子が多かったと思いますが、悩みながらも真剣に取り組んでくれました。私が担当したクラスの生徒は具体的な目標を持っている子が多かったので、その目標に向かって頑張ってもらいたいです。

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▲スタッフ一人ひとりが、これまでの歩みを話しました

田中:進路がはっきり決まっている高校生もいれば、全く決まっていない高校生もいたりと、進路決めの段階に個人差はありましたが、皆ワークに真剣に取り組んでいる様子がとても印象的でした。本番前は真面目にやってくれないのではないかと心配していたのですが杞憂に終わってくれてよかったです。

久保:ほとんどの高校生が進路を「なんとなく」決めている状態、というのが現場に行って感じたことでした。自分自身がどういう考えで進路を決めているのかという部分をあまり意識できていない雰囲気でしたので、その点をしっかり伝えなければなと意識して挑みました。今回のワークを通して伝えられていたら嬉しいです。

伊那北_授業風景_ぼかし

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▲ワークショップ中の風景(プライバシー保護のためぼかしています)

ーー皆さん、高校生に伝えたい思いは様々な形を通して伝えることが出来たのですね。きっと高校生にしっかり届いていると思います。ところで、準備から本番まで学んだことや感じたことがあると思いますが、本番を終えて、今思っていること考えていることはありますか。

山本:この企画についての高校生からの感想を少し読ませていただきましたが、価値のある企画だったと思います。一方で、僕自身は高校生に対してもう少しできることがあったのではないかと後悔しています。今回の反省を生かすと共に、また別の現場に関わることができればと思います。

田中:私は、当日は自分の考えを全部伝えたつもりでしたが、しばらく経った今ではもっと伝えられたことがあるようにも感じます。また別の機会や別の手段で中高生がキャリアを考えるお手伝いができれば光栄です。

久保:私は、高校生に伝えたいことを全部話せたと思います。今回高校生に進路についての話をしたことで、自分の中でも自分自身の考えが整理された気がします。

金:大学の都合で当日は参加できなくなってしまいましたが、準備期間中に自分ができることを常に考えながら行動することができました。今回のプロジェクトは高校生が進路について考える良い機会となったのではないかと思います。別に機会があれば今度こそは当日も参加したいです。

上山:高校時代の価値は後から気づく人が多いことと思いますが、今回の企画で少しでも伝わっていれば幸いです。今回は準備不足の一言に尽きると思います。それでもなんとか企画を終えることができたのは、リーダー陣の4人、当日スタッフの皆さんの協力はもちろん、私たちに期待してくださった伊那北高校の先生方、一生懸命取り組んでくれた高校生の皆さんのおかげです。
今回関わっていただいた皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。


以上で、伊那北高校企画の振り返り座談会を終了いたします!この記事を読んで、スタッフがどのような想いでワークに携わっているのか感じていただけたら嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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