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ウユニ67日目



センソーって?

今日はセンソー、戦争ではなく「センソー」
10年に1度行われる「国民何人いるの調査」の日だ。
10年に1度と言っていたが、前回は12年前の2012年だったとのこと。
すべての国民が終日家にいなくてはならない。
われわれ観光客も外に出られないと聞いているが、実際のところどうなのかは分からない。
ただ、出たところですべての飲食店も商店もやっていないので退屈なことには変わりない。
あとでわたしは屋上から街の様子を覗いてみようと思う。
わたしの宿に日本人はわたししかいない。
別に日本人じゃなくても構わないのだが、友達はひとりもいない。
だから100%今日は暇なのだ。
そしていつもは10日ごとに書いている話を、繰り上げて書いているのはそういう訳だ。


明け方のウユニ塩湖

ウユニの安宿

宿と言えば、2017年に初めてウユニに来たときからこの「Wara del Salar」にしか宿泊したことがなかったのだが、実は明日初めて宿替えをする予定だ。
理由はいくつかあるが、1番大きな理由はオーナーのグスタボ不在が多いこと。
2017年に初めて会ったときからとても感じのいい人で、その後毎年顔を合わせ、2020年のボリビアがロックダウンしたときには、客がわたしひとりしかいなかったにも関わらず、最後まで置いてくれた心優しい人だ。
2017,2018,2019,2020,2022,2023...…そして今年の2024年までずっとお世話になってきた。
グスタボは今年、どうやら病気を患っているようだった。
しょっちゅうオルーロの病院へ通っている。
本人は元気そうだが、心臓の病気のようでそれが悪いと大きな手術が必要になるそうだ。
医療が発達しているとは思えないボリビアでは余計に心配になる。
もし万が一は想像したくない。
そんなときにこの宿を離れるのもどうかと思うが、グスタボがいない「Wara del Salar」は何と言うか、上手く説明できないが、わたしにとっているに値しない宿になる。
ここの何が好きかって、部屋でもなくキッチンでもなく、ロビーでもない。オーナーの人柄だった。
そのオーナーが不在では、いる意味がないのだ。



2ヶ月半ぶりの再会

あと1週間もしないうちに彼女がウユニへやってくる。
彼女との付き合いも1年を超え、ここ最近のわたしにはもっとも付き合いの長い恋人のはずだが、その期間のほとんどを一緒に過ごしていない。
わたしが海外に出ていることが多かったからだ。
彼女は今ペルーひとり旅中だ。
これが彼女にとっての初めてのひとり旅。
それが南米のペルーだなんてって話だが、ペルーには昨年わたしと一緒に行っているのでそこまで心配はしていなかった。
そして実際今日まで楽しくやっているようだった。
わたしは彼女にひとり旅のよさを味わってもらいたいと思っていた。
ふたり旅ではできない体験がいっぱいある。
地元の人と触れ合う機会もひとり旅のほうが圧倒的に多い。
すべて自分で決めて自分でやらなければならない。
人に助けられることも多い。
そういう何と言うか、バックパッカーでなければ味わえない旅の醍醐味を知ってほしかった。
今彼女はそれを体験している。
楽しく過ごせいるのは彼女の才能と人柄だ。
そんな彼女がやってくるに当たって、広い部屋が必要だということも宿替えをする理由だった。


出会いが豊富

この間出会った女性が、「欲しいものを引き寄せる力がある」と言っていた。
妙に腑に落ちる言葉だった。
確かにわたしにもその力があるのだが、それは日ごろから念じている、もしくは口に出しているものだった。
もっと自分が欲しいものを具体的にしようと思った出来事だった。
きっと彼女は日ごろからそれができているのだろう。
ここにいると本当に出会いが豊富だなと、改めて自分の環境に感謝する。
多分これほど多くの出会いがある人は結構珍しいと思う。
わたしはこう見えてかなりの人見知りだし、誰とでも表面上では仲よくなれるが、本当に仲良くなりたいと思う人は多くない。
だから選びまくっているわたしがこう言えるのは、こう言えるだけの出会いを与えられているということ。
引き寄せているし、与えてもらっている。
「ここから何が生まれるのだろうか」もしくは「何か生まなくては」と思えほどインパクトのある出会いがある。
今年はそんな出会いがたくさんあった。
人と人との出会いは貴重だ。
これまでの人生の中でもわたしの人生を変えた出会いはたくさんあった。
前述のグスタボにしてもそうだ。
彼がいなければ今のわたしもいないだろう。
彼との出会いも、間違いなくわたしの人生の一部だ。


ウユニ塩湖のサンセット

オフィス勤務野郎

ウユニに通い続けて7年。
ホダカという旅行会社に通い続けても同じだけになるが、今年初めてわたしはホダカの中でも働いている。
と言っても手伝い程度だが、夕方16時から19時半まではわたしひとりの時間帯だ。
ここに来る日本人のお客さんは「日本語を喋れるスタッフはいないと書いてあったけど...…」と少し困惑している様子だ。
実際わたしはフリーのフォトグラファーであってここの正式なスタッフではない。
しかし、ここで日本語を話せるスタッフがいるということは貴重だ。
英語が得意でない日本人は多いし、ましてここではスペイン語が公用語だ。英語もスペイン語もちょっとという人がいるのなら、わたしも役に立つことだろう。
撮影があるときは撮影を優先する。でもないときにはこれはこれでいい経験だなと思っている。

それにしても今日は、暇だ...…。



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