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ウユニに来て60日

ついに、と言うかとうとう60日目を迎えた。
毎年のことだが、今年のわたしが偉いところは、これまでまだ1度も逃避していないということだ。
いつもならこの滞在中、必ずと言っていいほど1度は違う地...…つまりウユニ以外のところに行っているはずだった。
そこを今年は耐えている。

ウユニはとても小さな街だ。
3ブロックも歩けば足元からアスファルトは消え、デコボコの土の大地を歩くことになる。
そうは言っても、3ブロック先までも、よほどの用がなければ出歩くこともないだろう。
「列車の墓場」という観光名所がウユニにはあって、1日ツアーではどこの旅行会社も午前中に訪れるようだが、もしそこに個人的に行く場合は、余裕で3ブロック以上歩くことになるだろう。
知られてはいるが、あまり個人で行くことはないだろう「列車の墓場」だが、今年わたしは結構訪れているし、旅行者には個人で行ってみたらと勧めている。
なぜなら午前中はツアー客で溢れかえっている「列車の墓場」だが、午後にはほとんど人などおらず、撮影にはとても向いている場所だからだ。
写真を撮らなくても、たとえば廃墟好きには堪らない場所だろう。
古い列車がゴロゴロと転がっている。それが曇り空だったりすると「墓場感」が出て尚よく見える。
それこそ行くことはないだろうが、夜には満点の星空が見られるという穴場スポットでもある。

列車の墓場より

ここに60日もいてやることがなくなりそうなわたしは、そんな穴場の場所にも出かけていく。そしてそんなことをしながら今年はウユニ以外のどこにも行かず、耐えしのいでいるのだ。
しかしそうは言っても、今年何とかこうしてやっていけているのは、ここで出会う人々のおかげが大きい。
撮影の依頼もそうだし、そうでなくても仲よくしてくれる人もたまにはいる。
本当その人たちのおかげだ。感謝感謝。

列車の墓場より


ウユニに来て50日で書いたが、将来の展望について考える。
来年ここにいるなら自分で会社を興したほうがいいと書いたが、そうでないなら何をするだろう。
とにかくひとつ言えるのは、もう今までと同じようにはやりたくないということだ。
2017年に初めてこの地を訪れてから7年、2021年を除いて一応すべての年にこの地を訪れている。そして今年が最後でいいかなと思っている。しかし一方で、10年は続けてみたい気もしている。
同じようにここに来てあーだこーだやるのはもう本当に今年最後でいい、そうではなくてあと3年、別の方法でこの地で稼ぐ方法を取りたい。
何かできないだろうか……真剣に頭を悩ませる。

そんなことを言っていると、そろそろボリビア自体を離れなくてはならない時期も近づいてきた。
どうする? どこへ行く?
アルゼンチン?
具体的にやりたいことを挙げるなら、アルゼンチンのメンドーサで肉を焼き、ワインを飲みたいということ。あとはブラジルで久しぶりにシュラスコを食べたい、とこれまた肉を食べたいということぐらいしかない。
うーん、しかし実際には「どうやって食っていくか」を考えなくてはならない。延いてはそれが日本に帰ってからの自分の生活に影響することになる。

生きていくことは楽しいが大変だ。
この「note」のプロフィールでも書いているように『人はわたしを「自由人」と呼ぶ。 しかし本当は自由人でも何でもない。 この歳で定職にも就かず、いつでも収入源を探している。 ネタに困らない人生を生きるため世界を旅する。 楽しいからじゃない。旅はいつでも修行だ』というのがわたしである。
英語で言うなら「Carry out」スペイン語で言うなら「Llevar a cabo」
そう、実行に移さなければならないことがいっぱいあるような気もするが、未だ何ひとつ成しえていない。

UYUNI

先日、長いこと続けてきたことが終わった。
ブログ【リオの赤裸々日記】だ。
馬鹿げたタイトルだが、タイトル通り赤裸々に物語を綴ってきた3年半だった。
全614話。
サーバーを閉じることを想定して途中からは「note」に移行しつつあった。
ブログを始める前から考えていた「続けなくては意味がない」という信念の下、結構継続はした。
継続はしたが、ホームページを運営していくほど収益が上がるわけでも集客ができるわけでもなかったので、ついに閉じたというわけだ。
しかし、おかげで「書くこと」が好きになった。
逆にここで「書くこと」をやめてしまえば、多分この先一生書かない気がするので、今後もどこかで書きつづけていきたい。今はこの「note」で。
ひとつやってしまったのは、これまで書きためた600話以上の物語がサーバーを閉じてしまったことでどこでも閲覧することができなくなってしまったということだ。
まぁ...…たいしたことは書いていないが、それでも好きな記事だけでも移行しておくべきだったかも知れない。
それともうひとつ、「Google AdSense」で地道に稼いでいた広告費が受けとれなかった。
これは単に最低支払金額に達しなかったというだけのことなのだが、それでもコツコツと貯めた数千円が惜しくないとは言えない。

以上、ウユニに来て60日のわたしから。

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